第404回
北京北辰実業
北京北辰実業(コード:0588)は
2004年6月中間決算の特別配当として
1株につき0.10元の現金配当を実施しました。
・企業概要
北京で不動産開発および投資業務を行なう。
中国北京のアジア大会選手村を拠点とし、
不動産投資と開発を行なっている。
飲食サービスやホテル、デパートの経営ビジネスも行なっている。
・業績推移
年 |
2003年 |
2002年 |
売上高 |
2,326,810 |
1,761,529 |
純利益 |
287,271 |
129,990 |
EPS |
0.154 |
0.070 |
現金配当 |
0.035 |
0.030 |
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北京北辰実業は企業名の上に北京がついていますように
北京を中心に不動産開発を行なっている企業です。
北京北辰実業は11月に入り
中国本土のA市場に株式が発行されることが決定しました。
株数では15億株を発行し、30〜40億元を調達する予定です。
北京北辰実業は今後地方都市の住宅開発を視野に入れながら
開発していきます。
北京北辰実業は北京オリンピック銘柄ということで
上場時注目を集めた企業です。
同社は2003年の配当では0.035元しか出していませんでした。
ですが、2004年中間期に
配当を0.10元を出すという発表には驚きがありました。
中間配当を発行することに際して同社は
「経営状況が理想的に推移している」ということでしたが、
背景には今後A株を発行するに当たって
経営が安定して伸びているという
投資家へのアピールであったとも考えられます。
もし同社が中間配当の0.1元と期末での0.35元を
毎年出すとしたなら0.135元です。
EPS(一株利益)が0.154元ですので
利益が上がっていく限りは出せない数字ではありません。
また、12月後半の株価、
1.7香港ドルで配当利回りを計算しますと約7%程度になります。
ですが、A株発行により株数が増えますと
それだけ一株利益でも減っていきますので
同等の配当を出していくことはまず無理でしょう。
また利益の中から再投資に回していかなければいけませんので
配当を出すにしても限度があります。
同社は北京オリンピック銘柄でもありますが、
今後の業績の推移を見ていく必要がある企業です。
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