イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第392回
投資資金

株価でも株価指数でも
上がっていくにしても下がっていくにしても
企業業績のほかに国の政策やいろいろな投資資金の出入りで、
大きく変動していきます。
2004年初期では中国経済への楽観的な雰囲気で
株価指数でも上昇しました。
その後は中国政府の一部の業種への政策指導で
株価指数でも下がりました。
ではこのときに投資家として
どう対処していったらよかったのでしょうか。

私自身が基本にしていることは
株価でも株価指数でも上がっていった時には
手元に投資できるお金があったとしても
上がっていく限り
投資していくお金はできるだけ少しにしていきます。

また、逆に株価でも常識では考えられない上がった時には
逆にその企業の株の一部を売却することを検討します。

また、株価でも株価指数でも下がっていったときには
今度は逆の事を行います。
株価の様子を見て、
少しずつ安くなっていった時は少しずつ買い続けます。
と、いっても資金がそう多くあるわけではありません。
金額では市場の様子を見る時には
少額の投資資金で購入していきます。

ファンドや投機資金で中国株に投資してくるときには
金額でも何千億円、
または何兆円規模で入ってくることがあります。
ですが、私達個人投資家はそうお金があるわけでもありません。
ですから個人投資家としては限られた資金の中で
どのような投資の仕方をしていったらいいのかが
大事になってきます。
20万円でも10回に分けて購入したら200万円の投資金額になります。
また、逆に売却したら200万円が手元に入ってきます。

ですが、いつも少額で行なっているわけではありません。
この段階ではまだ様子見です。
今がチャンスと思えたときには金額でも多めで購入していきます。
また、逆に売り抜けるときだ、と思ったときには
株数でも多く売却しました。

2001年2月、中国本土B株市場に
中国人投資家が参入することが認められたときに
中国本土B株が暴騰した時がありました。
その時には今が買いの時か、
または売りの時かを見定めた時には
私自身は多くの株を売却しています。
資産家にとっては少ない金額かもしれませんが、
その時の状態の時では
私自身にはまとまった資金での売却運用でした。

その時の株式市場の様子は企業業績云々ではなく、
中国人投資家が今後買ってくる事に対しての期待での上げでした。
ですから、入ってきた資金は投資ではなくて
投機での資金だったからです。
このような時は最後には暴落していきます。
トランプでいえば「ババ抜きゲーム」で
最後にババを引くのは誰か、という事と同じです。
ババを引いた人は負けです。
ゲームでしたら”面白かった”で済みますが、
株式投資では自分の投資資金が減っていくことです。
面白かっただけではすまなくなってきます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2004年12月8日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ