第370回
他力本願はダメ
凸 もともと年金で集めたお金は
どのように運用されてきたのでしょうか。
主に日本、海外の国債や株式投資で運用してきたのですが、
日本の成長の伸びが下がってくることで
運用成績でも利益率が減少してきて
支払いの金額に対して入金の金額が少なくなってきた為に
マイナスになってきました。
収益率では5〜6%近辺がひとつの分岐点となっていますので
これ以下では支払いの金額に届きません。
現在がその状況です。
今後日本が経済でも大きく発展していかない限りは
過去に決めていた金額は支払っていくことはできません。
凹 何だ、これでは年金では預けた以上のお金を貰うのは
不可能ではないですか。
凸 いや〜日本に神風が吹いて日本経済がお〜おきく復活・・・
凹 こらぁ!そんな期待だけのことはいうなあー。
凸 もっともでございます。
ですから投資でも預金でも増やしていくのだったら
できれば5%程度の商品に投資を考える方がいいでしょう。
ではそのような商品に一番近いものは何でしょう。
日本が成長していったときにはGDP伸び率でも高かったのです。
過去のアメリカでもあったことです。
現在は中国がGDP伸び率でも伸びていますから
投資でも魅力があります。
また、最近ではインドの成長が
話題に取り上げられてきています。
そのような国の株式投資に投資することで
運用成績は上がっていくことになるでしょう。
自己責任とは、自己の責任で投資した商品に対して
利益が出るかどうかは個人の投資判断に任せます、
と、いう事ですから
国の年金に対して責任を問うことはできません。
凹 わかりました。今後の投資に関しては
自分で責任を持って投資していき、
その結果は自分に跳ね返ってくるということですよね。
凸 人が生きているのと同じように経済やお金も動いています。
動いている経済の波にあった商品に投資していきましょう。
凹 はーい、といいたいのですが、
じゃあどの商品に投資したらいいのでしょうか、
はっきりとした答を聞かせてください。
凸 ずばり、この商品は・・・といいたいのですが
そんなこと誰だってわかるはずはないじゃあないですか!
凹 おお!開き直りましたね。
凸 開き直るというのではなくて、
商品によって大きく利益が出せるとしても
実は投資期間によっては
利益を出せるまで投資できるかどうか、
我慢できるかどうかによっても
利益が大きく変わってくるのです。
短期で1ヶ月、3ヶ月とで見ていくのと
10〜20年間で見ていくのでは結論が全く違ってきます。
まずは投資できる期間と金額と投資結果を考えて
投資していくことが必要です。
凹 それでは答えになっていません。
凸 あなたはどんな答がほしいのですか。
また、答を出したとしても
その時点まで持ちこたえることができるのでしょうか。
まずはその時点から、自己責任での投資という考え方から
見直していく必要があります。
他力本願ではなく、自分で情報を集めていく、
そこから始めるべきでしょう。
凹 いわれればその通りですが、
中国株に関してはどのように考えたらいいのでしょうか。
そのヒントでも・・。
凸 中国という国が発展していく限りにおいては
投資を考えていける国に入っていきます。
<次回に続く>
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