第368回
凹氏と凸氏の年金話
漫才師が劇場で話をしていました。
漫才師は凹氏と凸氏の二人です。
凸 いやあこれからの日本は
景気が上がっていくのでしょうかねェ〜。
凹 まあ上がってていく時は上がっていくでしょうが、
下がるときには下がるんじゃあないでしょうか。
凸 それはその通りですが、いま気にになるのが年金問題ですね。
凹 年金というと、国民年金とか厚生年金とかの事ですか?
凸 そうですよ。
年金に加入していれば受給できる年齢になったときから
一生受け取ることができるんです。
事故や病気での障害年金、遺族年金などもあるので
入っておいて損はないんですよ。
凹 ・・・でも最近は年金に入っていない未加入者が
45%程度いるという話ではないですか。
そんないい話なら国民は喜んで加入するはずでしょう。
何で入らないんでしょうかね。
そもそも年金て何歳から貰えるんでしたっけ。
凸 年金は最低で25年以上加入した人が給付できる制度で
40年間支払い続けたら満額でお金を貰えるようになりますね。
ですが、満額になったとしても受給できる年齢では
将来、65歳以上にならないと
貰えない仕組みになっているんですね。
凹 と、いう事は20歳で加入したとして60歳まで掛けても
65歳にならないと満額で貰うことができないわけですか。
凸 そのとおり、ですが問題は年金でもらえる給付金のことですよ。
年金で支払ったお金に対して自分が受け取るお金が
払い込んだ金額まで貰えない可能性が出てきたことです。
凹 えっ、という事は支払った分まで貰えなかったら
損をしてまうじゃないですか。
それだったら誰だって支払いたくなくなりますよ。
凸 だから国としても国民の年金不信をなくすような
対策を建てようとはしているのですが、
これといった解決策はでていないんですね。
また、国のほうとしても
国民に対して全部は面倒できないとして、
自己責任で生活ができるように、とも通達しています。
凹 あの・・・今いろいろな個人年金の商品が
保険会社などででているじゃないですか。
そちらの方だったら少なくとも
掛けたお金に対して減る心配がない商品もあるので
国民年金に入るより民間の商品に入ったほうが
全然いいじゃあないですか。
凸 そのような人も増えてきていますよね。
凹 増えてきてるってあなた、
自分の大事なお金を預けているんですよ、
なんとかしてくださいよ。
凸 いやあ、わたしにいわれてもですねえ・・・
凹 あ、あれ、確か25年以上かけていなかったときには
年金を受給できないんですよね。
では受給できない時は
今までかけていたお金は返してくれるんですか。
凸 いえダメです。1円だって戻ってきません。
諦めてください。
凹 ええ〜〜〜!!そんなバカなことがあるんですか。
銀行だって返してくれますよ、
保険会社だって全額でないにしろ返してくれますよ。
幾らでもいいから返して〜〜〜。
凸 あなたの場合は今、年金払っていないから関係ないでしょう。
凹 だってぇぇぇ博打だってお金は払い戻してくれるのに
それじゃあ博打よりも性質(たち)が悪いじゃあ、
あ〜〜りぃませんか。
それだったら今後支払うお金ができても
支払いたくないなあ〜〜。
凸 それが年金制度なんですヨ。例え24年11ヶ月掛けていても
後の1ヶ月間足りなければ1円だって出ないのです。
(キッパリ)
凹 わ、わかりましたよ。
わかったんですが、じゃあ自己責任てなんですか。
<次回に続く>
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