イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第338回
原油価格高騰と人気

香港市場の業種で石油、石炭企業は
原油価格高騰で売上げが上がっており
現在、中国石油化工(シノペック)、
中国石油(ペトロチャイナ)の株価は高値圏内です。
ですが、原材料価格の石油、石炭が高騰し、
売上げの伸びが収益に繋がらなかった電力企業はどうでしょうか。
電力企業は最安値株価ではないですが、
最安値圏内で株価は低くなっています。

また香港H株で
不動産上場企業に復地集団(コード:2337)があります。
同社は不動産会社で上海を中心に物件を開発しており、
最近では江蘇省無錫市で4カ所の土地使用権を取得しています。
株価も今年最低値の1.4香港ドル前後から
2香港ドル前後まで上げてきています。
ですが、2004年1〜6月期中間決算では
売上高が9億1808万2000元で前年同期比ではマイナス19.90%、
純利益も2億2015万元で前年同期比ではマイナス8.40%でした。

逆に2004年1〜6月期中間決算の業績がよい割に
株価が安くなっている企業があります。
シンセンB株上場の万科企業(コード:200002)です。
売上高が24億6892万2169元で前年同期比プラス12.70%、
純利益では3億1474万9490元で前年同期比プラス52.19%でした。

業務も順調で同社の子会社が、深セン市塩田港に近い大梅沙で
「国際会議中心」用地を取得しています。
1期工事は2005年に始まる予定です。
ですが株価では今年の安値近辺でウロウロしています。

現在投資家は中国本土B株市場より、香港市場に人気があります。
このために香港市場のほうが株価でも本土市場に比べますと
そう安くはなっていません。
ですので香港H株で不動産企業の株価が堅調なのに対し、
シンセンB株の万科企業の株価は安くなっています。
業績の関係ではなく投資参加者が多い市場の株価は人気があり
株価でも堅調です。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年9月23日(木)

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