イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第337回
進歩

投資では「たら」とか「れば」の先がなければ進歩はありません。
進歩とは、過去の経験を生かして
次の投資につなげていく手段として使うことです。
前に購入した企業の株を売却後、
その企業の株が高騰したのであれば
なぜ上がっていったのか、投資時期は間違っていなかったか。
売却する時期を先延ばしできなかったのだろうか、
できなかったとしたらなぜなのか。
上がったのは売却した企業だけなのか、
ほかの企業は上がったのかどうなのか。
同業他社ではどうだったか。
市場の株価指数でも上がっていた時期なのか下がっていた時期か。
購入時期の株価指数と現在の株価指数を比べてみるだけでも
過去と現在の市場の状況が把握できます。

これらのことから次ぎに
企業の株を購入するときにはどこに気をつけたほうがいいのか、
今の市場はどのような状況なのか、を考えるだけでも
前の投資での体験が役に立ってきます。
体験から投資の仕方、企業に関する見方を人に話したときには
聞いている人も飽きずに聞いてくれるでしょう。
逆に聞いてくれる人から
いいアドバイスが出てくるかもしれません。
投資で考えておきたい事は無限にあります。
「たら」と「れば」からは何も生まれませんが、
経験から何を学んで次ぎにどう繋げていけるか、を考えたときから
投資の仕方でも次ぎに進むことができます。

ですが、実際には「たら」「れば」までで
話が終わっている場合が多いように感じます。
これは「たら」「れば」のほうが
何も考えなくても済むので楽だからかもしれません。
また釣りをしていたときに
引っかかった魚が逃げたときと同じです。
逃した魚に悪態をついて気を紛らわせているだけかもしれません。

ですが、実際の投資で利益を上げるには
その先を考えないと話は進みません。
じっと待っているだけでは先に進めません。
歩いて経験していろいろなことを知って初めて
危険なところ、安全なところがわかって来ることと同じです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2004年9月22日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ