第323回
2004年中間決算から(その7)
中国政府は景気過熱感を押さえるために
一部の業種には過剰融資に対して引き締め政策を行ってきました。
建設関連の業種も対称になりました。
この処置を受けて
5月、6月に建設関連企業の株価は下がりました。
ですがその後は回復基調になってきています。
建設関連の中間決算からです。
・上海置業(コード:1207)の2004年1〜6月期
売上高 --- 3億8215万4000香港ドル 前年同期比 +20.17%
純利益 --- 5721万7000香港ドル 前年同期比 +50.82%
EPS --- 0.042香港ドル 前年同期比 +50.00%
同社は上海の不動産デベロッパーです。
天安中国投資の中間決算です。
・天安中国投資(コード:0028)の2004年1〜6月期
売上高 --- 8億8722万1000香港ドル 前年同期比 +113.29%
純利益 --- 5227万4000香港ドル 前年同期比 +297.22%
EPS --- 0.066香港ドル 前年同期比 +340.00%
同社には今年の6月18日に開発物件を見に伺っています。
同社は上海、南京、無錫など中国東部を中心に
住宅及び商業物件の開発を手がけている
不動産デベロッパー企業です。
1986年に香港で設立され、
中国本土で不動産開発を行っている
1987年にチャイナ・コンセプト銘柄の第1号として
香港株式市場に上場しました。
同社の損益計算書からです。
単位:売上高・純利益(mHK$)、EPS・配当(HK$)
年 |
2003年 |
2002年 |
2001年 |
売上高 |
1,904,212 |
1,080,332 |
299,273 |
営業利益 |
267,798 |
141,781 |
65,396 |
当期
純利益 |
178,328 |
130,857 |
95,614 |
一株当期
純利益 |
12.4 |
10.3 |
1.2 |
|
国民の所得が上がっていくにつれて
住宅を持ちたい人が増えるのは普通です。
現在購入している人達は高所得層が主流ですが、
今後は裾野が広がっていきます。
長期で見たときには
投資を検討できる企業になっていく可能性が大きい業種です。 |