第322回
2004年中間決算から(その6)
小売企業の業績です。
・上海友誼集団
(上海フレンドシップ、コード:900923)の2004年1〜6月期
売上高 --- 64億2992万9409元 前年同期比 +17.4%
純利益 --- 6859万2959元 前年同期比 +18.1%
EPS --- 0.208元 前年同期比 +18.1%
・聯華超市(コード:0980)の2004年1〜6月期
売上高 --- 52億4244万4000元 前年同期比 +15.02%
純利益 --- 1億716万9000元 前年同期比 +25.91%
EPS --- 0.18元 前年同期比 −10.00%
配当 --- 0.05元
上海友誼集団の中国全土チェーン店は現在2863店です。
中聯華超市が2834店、好美家が21店、
百貨店の友誼百貨が2店、他となっています。
上海友誼集団は聯華超市の親会社に当たる企業です。
聯華超市は今後7年間で
店舗を5000店前後出店する計画を発表しています。
両社は中国で小売企業としてトップになる可能性がある企業です。
またガス企業の鄭州ガスが中間決算を発表しました。
・鄭州ガス(コード:8099)の2004年1〜6月期
売上高 --- 2億1500万元 前年同期比 +22.7%
純利益 --- 3700万元 前年同期比 +31.9%
EPS --- 0.03元
鄭州ガスは河南省鄭州で天然ガス・液化ガスの販売及び
ガスパイプライン関連設備関連事業を手がけています。
同社が販売する天然ガスは全て中国石油化工から購入しています。
今まで中間期決算を発表している企業を見てきました。
株式市場では原油先高の懸念により、世界経済減速懸念。
中国国内のインフレ懸念からのマクロコントロール政策による
業種での影響等が市場では話題になってきました。
また他の事でもSARSの影響、
鳥インフルエンザの影響を受けた企業も出ていました。
今回の中間期の決算内容を見ますと確かに影響がでてきていますが、
影響を受けた企業もそのままでいるわけではありません。
対応策をたてたうえで修正をしてきます。
ですから業種や企業にとりマイナスの外部要因がでてきた時は、
そこから企業が如何に対処していくことができたかを
見ることが大切です。
対応と対策、その後の業績結果を見て
投資できる企業かどうか判断できる材料となります。
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