イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第302回
人民元の今後の行方

アメリカは6月に金利引き上げを実施しました。
そして再度8月にも追加利上げが検討されています。
今回アメリカが8月に追加利上げを行ったときには
中国でも利上げをする可能性がでてきています。

中国は景気過熱感を抑える為に
今年に入って業種によっては介入や指導を行い
バブルになる芽を摘み取ってきました。
今回中国が利上げを行えば
景気過熱感を抑える手段として有効で、
中国政府もそれを狙ってもいます。
中国では金利を引き上げることで
景気過熱感を抑えることができれば
インフレなき経済成長が期待できる手段となってきます。

銀行金利が引き上げられるということは
預金に対して魅力が出てくることでもありますので、
株式投資に向かうお金が銀行に流れていきます。
株式市場にとっては株価が下がる要因にもなってきます。

アメリカ政府は中国の人民元先高感で
今年前半は中国の通貨、元を兌換するように
強く迫ってきていました。
ですが今ではすっかり噂にもなってきていません。
これは中国がアメリカに対して
貿易収支では赤字になって(して)いるためと、
中国に進出している企業が
中国からの輸出では不利に働く可能性があるためです。
これを考えますと今しばらくは
中国の通貨の元切り上げ問題はでてこなくなってきました。

中国の通貨での兌換問題はまだ先のことになりそうです。
ですので投資に関しては兌換問題は遠のいてきました。
このことは中国株式投資で見たときには
元兌換が伸びた分だけ
中国株を安く購入できるチャンスがあるということになります。
ですので投資家にとっては悪い話ではありません。
成長していく国の通貨は強くなっていきますので、
その前に安く中国株を購入できる機会なのです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年8月4日(水)

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