イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第278回
華人置業集団

華人置業集団(チャイニーズ・エステートコード:0127)は
香港の不動産企業で香港と中国国内で商業施設、
住宅建設プロジェクトへの不動産投資と開発を行っています。
主な所有不動産は香港銅鑼湾周辺にあり、
小売店舗不動産への投資も行なっています。

・損益計算書から
 単位:売上高、純利益(mHK$)、EPS、配当(HK$)
2003年 2002年
売上高 2,531,532 729,280
営業利益 1,218,628 (1,200,870)
当期純利益 1,153,070 (1,738,510)
一株当期純利益 52.1 (62.4)
配当額 0.100 -------

華人置業集団の代表者はトーマス・ラウ氏で
共同事業者は兄弟のジョゼフ・ラウ氏となっています。
主要株主は両者の関係企業で約70%を保有しており、
参加企業としてハチソン ワンポアが8.32%の株を保有し、
一般株主比率は21.43%です。

同社の使命としての戦略を見てみますと、

・最高のロケーションにある質のよい投資物件を見つける
・住宅、商業物件では中、高級物件に的を絞る
・良質の地所を補充する
・多様化された不動産ポートフォリオを維持する

と、いうことで中、高給所得層を対象に物件販売を手がけており、
中国人の所得向上に伴い物件での伸びを期待しています。
同社の今後の見通しと戦略です。

競走上の優位点
・市場に対する鋭い洞察力と市場動向に対する強さ
・質がよく多様化された不動産ポートフォリオ
・効率的な販売およびマーケティング戦略
・証明済みの不動産の再構成および商業化での成功
・熟知する中国市場に関する専門知識
・健全なバランスシートと強いキャッシュフロー

不動産投資市場の先行きに関して
・消費市場の力強い回復に乗る、
 2003年7月個人自由旅行の一部解禁による中国からの観光客の流入
 長い不景気の後、香港の消費力も回復
・賃貸料収入も回復の見込み
・業界を上回る賃貸し率

香港での将来計画
・引き続き戦略に基づいた不動産販売を行う
 2003年に達成した成功をてこに
 2004年、2005年には7件の高級物件の販売が開始される
・クオリティの高い土地をタイミングにあわせて確保
・土地販売申請、都市再開発局によるプロジェクト、
 指名競争入札、ジョイントベンチャーを通しての
 再構成および商業化プログラムにより、
 不動産価格および賃貸料収入を向上させ続ける
・経営効率、コストパフォーマンスの改善を続ける

中国での将来計画
・主要都市において質のよい物件を探し続ける
・地元の主要不動産業者との協力を進める
・中国への投資はグループの資産の5〜10%とする

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2004年7月1日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ