イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第277回
台風

今回「小泉鉄造といく中国企業訪問ツアー」の中で
気象情報で、6月18日の予報によると
台風6号が沖縄付近を通過した後に
北東に進路をとったまま日本海に通過すると予報が出ました。
19日の夕方になると状況が変わり
20日の昼には関西付近を通過し、
日本海に抜ける予想と変更になっていました。
「小泉鉄造といく中国企業訪問ツアー」では
6月17日から20日の3泊4日での開催でしたので
20日は日本に帰る日にちです。

今回の参加された方たちの帰国する空港は
名古屋空港、関西空港、成田空港ですから
関西空港への影響が一番気になります。
20日朝方の天気予報でも気になっていました。
では20日の天気予報では
台風はどういう進路を通ったかというと
実際は九州付近に接近していた程度で
関西空港には影響はぜんぜんありませんでした。
ですので参加された方々への影響がなくなったので
私自身はこの情報にほっとしました。

ここで台風の情報時間についてみてみますと
情報は1日前、半日前の予想とは進路がぜんぜん違ってきています。

18日には台風6号は
日本の本土には上陸せずに日本海に抜けていく、
ということでした。
19日には20日のお昼には関西に上陸する、という予想です。
ですが実際20日には九州に近づいた程度でした。
このように半日、1日前の予想は大きく変わってきています。
これは天気予報でのことですが、
株式市場の予想との関係ではどうでしょうか。
関係を見てみます。

株式市場では株価変動を当てるのは
台風の進路を当てるよりも複雑です。
それが株式市場では毎日変わっていくのですから
相場が始まってみないとわからないのが現実です。
毎日の変動が当てることが出来ないのに
1週間後、1ヵ月後を当てることは難しい、というよりも
出来ないことが予想できます。
また株式市場では経済の動向次第で大きく影響を受けます。
ここでは台風の進路も、株式市場の株価動向も
当てることは難しいことであることがわかります。

ただわかっていることは台風6号でしたら
日本に接近していることは確実でした。
これは疑う余地はありません。
では株式市場ではどうかといいますと、
台風に当てはめて見れば、今後起きる出来事があったときには
その出来事が今後実際に起こるかどうかは検討できます。
その出来事で起きたときはどうなるのか、
または起きなかったらどうなるのか、は検討できます。
そのときの状況を判断して先々を見ていくことで
株価動向を占うことも出来ます。

まずは株式市場の株価を当てていくことではなくて
全体の流れからどちらに今向かって動こうとしているかを
見ていくことが必要です。
今後の出来事の内容から株式市場はどちらに向かっていくのか、
上がっていくのか、下がっていくのか、それとも変動がないのか、を
見ていくことである程度予想できればいいでしょう。

また長期でこの先の出来事から
株式市場がどちらに向かっていくのかを見て
投資できる次期かどうかを検討していくことで対処できます。
台風でしたら現在くることが確かでしたら、
台風が去った後には被害がでるのか、
また天気が回復するまでの軌道と
その後を考えることとは同じです。
ここまで見ておけば大まかなことには対処できます。
毎日の市場の株価を予測するよりは
投資では大きな流れの中で
現在どの位置にいるのかを確認しながら
市場を見ていくことが大切です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年6月30日(水)

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