第276回
見ることと教えられること

今回企業を訪れてみて、投資候補企業として
いろいろなことがわかったことも大事です。
ですがこのようなツアーの中で
シンセンという街、街の雰囲気、
開発途中の建物等を実際見ていただいたことによって
目で見て感じていただいたことも投資にとって役立ちます。

頭の中で考えていたことより
実際いって見ると
自分の思い描いていたことと同じ部分があったり、
また初めての発見があったりと驚きの連続です。
現場、現実の中国を見ることにより
投資に対する考え方も違ってきます。
参加された方々の投資の仕方、投資での目的でも
一人一人違います。

参加された方の年齢も20歳の方から70過ぎの方まで
幅広くいろいろな意見から勉強になることも多くありました。
また最終日20日の午前中にビクトリアピークへいった時に
香港上場企業で小売企業の
莎莎国際控股（ササインターナショナル、コード:0178）の
店舗がありました。
同社のお店を見ることは
今回の企業ツアーの中でも期待していたことでもあります。
同社は中国でも買い物でカードが使えるようになったために
売上も伸びている企業です。
スキンケア製品、化粧品、香水など、
ブランド化粧品も取り扱っており
私自身は製品の取扱量、今後の企業業績でしか
同社を判断できませんでしたが
今回参加された方の中で
同社の化粧品を実際に使用されている方がいました。
同社の製品の特徴、化粧品のノリの具合など
実質的なことと価格での比較、
インターネットで商品を取り寄せる、などといった情報は
私自身今まで同社を見ている範囲とは違った部分から
同社を比較させてくれました。
女性にとって化粧は命なのかもしれません。

実際使ってみて使い勝手がよく
将来中国でも伸びていける手ごたえを感じることができるのは
このような人たちで、投資でも大いに役立っていきます。
つまり実際の経験から判断できることが強みです。
私自身は化粧品には全く興味がありませんので
非常にこの話自体には逆に興味を寄せて聞きました。
今回のツアーの参加者の方に教えられた部分です。
つまり数字に載っていない現状が
今後の消費を大きく左右し、収益につながっていく、
長期で見たときには企業の成長でも大きく変化していきます。
同社のお店は香港市内に数多く展開していますし、
海外でも製品を販売している企業です。

中国株に投資する方でしたら、
もし時間ができたときには一度中国本土にいって
肌で中国を感じることが出来ればまた
投資にも役に立つことが多いと思います。
「百聞は一見に如かず」です。
頭の中で考えているだけではなくて
実際に見てみることによって
見方が大きく違ってくることも多いはずです。

＜次回に続く＞