イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第270回
東方航空

中国三大航空会社の1社の東方航空(コード:0670)は
5月乗客数が前年同期比で8.7倍になりました。
これは昨年SARSの影響で
乗客数が大きく減少したのを受けたために
今回の回復が大きくなった為です。
また、中国東方航空は
新たにエアバスA330型機20機を購入する予定です。
(購入価格は総額で8億米ドルにのぼる)
同社は購入した新型機3機を
老朽化した機体と入れ替える為としています。

また中国三大航空会社の1社、
中国南方航空も旅客数が224万人に達し、
前年同月から6.7倍になったことを発表しました。

私自身は航空関係企業の株は投資しづらい業種だと思っています。
売上に対して設備費が高い為投資金額が大きくなり、
乗客数が大きく伸びないと
なかなか収益を伸ばしていくことが出来ません。

ですが香港市場の株価が大きく下げた時など
航空関連の企業でも
株価が考えられないくらいに下がることも考えられます。
また業績の変化次第では株価は大きく下がります。
東方航空の場合からみて見ます。

東方航空の6月11日の株価は1.600香港ドルです。
2003年後決算では赤字企業なのでPERでは表せません。
(PERとは:一株利益に対して株価が何倍まで買われているかを
出した数字)

東方航空の今までの最高値最安値

東方航空の最高値 3.47香港ドル 1997年8月
東方航空の最安値 0.31香港ドル 1998年9月

この間の最高値最安値の期間は1年程度で、
約十分の一になっています。
(ここでは株価がどこまで安くなったことがあるのか、
の例としてみていきます。)

今後東方航空の株価が最安値まで下がることは考えにくいですが、
投資では絶対、ということはありません。
このような状況がでてきたときには
短期でも購入し高くなったときには売却して
利益を上げることも考えられます。
ですが株価が下がっているときには
逆に投資家はなかなか投資しないものです。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年6月21日(月)

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