イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第269回
百仕達控股(サイノリンク)

百仕達控股(サイノリンク、コード:1168)は
コングロマリット企業で
大陸出身の富豪家、欧亜平氏が株式66.75%を保有しています。
業務は中国大陸で不動産、電力供給、
液化石油ガス事業等を行っています。

2003年度期末決算から
売上高 --- 1815.4百万香港ドル 前年比+19.01%
純利益 --- 778.1百万香港ドル 前年比+164%
EPS --- 0.4172香港ドル 前年比+158%
配当 --- 0.03香港ドル
株式配当 --- 1対1.2(2割無償)
落ち日 --- 5月19日
支払日 --- 6月3日

今期は売上高に対して純利益が大きく伸びていますが、
これは百仕達控股は
子会社のパンバガス(コード:8132)の株を
5.19億香港ドルで売却、
他の持ち株も2.1香港ドル分売却しています。
その分が今期計上されていますので純利益では大きく伸びました。
ですがこの売上での計上は今期限りですから、
来期からは売上は増ですが、
収益では今期に比べると大きく減ることになります。

2000年から2003年までの業績です。
2003年 2002年 2001年 2000年
売上高 1,815,356 1,525,406 1,527,305 1,518,830
営業利益 305,917 222,486 123,255 12,113
税引前
純利益
1,030,664 389,245 183,672 34,464
当期
純利益
982,010 373,177 173,173 27,415

同社は売上では2002年まではほぼ横ばいで
2003年になって少し上がってきている程度です。
ですが営業利益では毎年増えてきています。
2003年税引前利益が高かったのは
不動産でのほかに子会社の利益が計上されているためです。
同社に関して見ていかなければいけないのが今後の業績です。
同社の事業を見てみますと
今後発展していく可能性のある業種が目立ちます。
業務内容では
不動産開発、電気(電力)供給、液化石油ガス事業等です。
同社は今後成長していく業種に投資していることがわかります。
ここからはどこまで業績が伸びていくのかを
見ていく必要があります。
売上高に対して一株どのくらいの利益率になるのか、も大事です。
いくら売り上げがあっても利益が出ていない企業に関しては
投資はできません。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年6月18日(金)

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