第267回
華潤創業 (チャイナリソーシズ)
華潤創業 (チャイナリソーシズ、コード:0291)は
香港市場上場企業でハンセン指数構成銘柄でもあります。
親会社は
中国の華潤集団(チャイナリソーシズホールディングス)で、
業種はコングロマリットです。
華潤創業の業務内容は
不動産投資・開発・管理、資産投資、食品、飲料品業務、
インフラ関連、その他投資と幅広く手がけています。
小売業でも拡大政策を行い、
中国でアメリカの小売企業の
「ウォルマート」のような存在を目標にしてもいます。
同社は積極的な展開をしており前から気になっていた企業でした。
最近気になる記事が出てきました。
第一
・華潤創業の孫会社である湖南新五豊行が
上海A株市場に上場を予定しています。
主力事業は豚肉の加工や供給で
香港、澳門(マカオ)となっています。
第二
・チャイナリソーシズは鄭州ガス(コード:8099)株式20%を
買収することで合意しています。
最終的な買収額などは協議段階ですが、
今後中国本土の都市天然ガス事業の開拓に本格的に乗り出します。
・チャイナリソーシズは50%出資している
華潤上華科技 (CSMCテクノロジーズ)を
7月にも上場させる計画があることも検討しています。
第三
・「蘇果」の株式を追加取得、
蘇果超市は南京を中心とした大型チェーンスーパーで、
業界ではトップ5に入ります。
チャイナ・リソーシズは2002年9月に
同社の株式49.25%買収し、資本参加しています。
今回蘇果超市の株式24.25%を
3億1000万元(2億9250万HKドル)で追加取得します。
これで同社の出資比率は今の49.25%から73.5%に上がります。
チャイナリソーシズは中国政府系のコングロマリットで
国務院直属の華潤集団が親会社ですから
親会社の政府持ち株から
鄭州ガスの持ち株を購入することができる立場です。
同社は今後も今の立場を生かして
積極的に事業展開していける企業です。
<次回に続く>
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