第266回
不動産企業への投資
不動産企業の株価は
今まで高値から安値まで幅広く株価が上下しています。
たとえば北京オリンピック銘柄である
北京ノース・スター(コード:0588)は
1997年5月に上場していますが、
上場時は5香港ドル以上の株価でした。
ですが2000年6月には
同社の最低値の0.490香港ドルまで株価が落ちています。
3年間の間に実に十分の一まで株価は下がっています。
同じオリンピック関連の中核銘柄で
北京首創置業(コード:2868)は
2003年6月(約1年前)に上場した企業ですが、
今までの株価の高値が2004年3月、2.90香港ドルで
安値では2003年7月の1.38香港ドルで
株価では二分の一以下になっています。
このように不動産の株価の変動範囲は1年でも7年でも
2倍から10倍までの差が出てきます。
上海復地でも長期で見たときには
株価が大きく乱高下することも考えられます。
では今後不動産企業がまったくだめかというと
そんなことはないでしょう。
ただ、いまは地合が悪い時期であることは確かですが。
ここからは不動産市況の需要と供給のバランスが取れて、
政策でも安定してくれば
不動産市況は安定してくるでしょうから
株価でも業績の面でも回復していくことができます。
ですからそのような時が来るまで待って
投資を考えればいいだけです。
購入を検討するにしても、
今後の動向を見極めてから購入を考えても遅くはありません。
また北京ノース・スターにしても北京首創置業にしても
2008年北京オリンピック関連銘柄ですから
北京オリンピックが近づくにつれて
株価が上がっていくことが予想されます。
その間の投資はほかに伸びていく業種が多くありますから
そちらの銘柄に投資をしていけばいいだけです。
不動産市況を見ていきながら不動産銘柄の株価が急落し、
投資妙味が出てきたときには購入を検討するチャンスです。
|