第265回
復地集団
復地集団(コード:2337)は
今年の2月6日に上場したばかりの不動産企業です
復地集団は上海を中心に
武漢、南京などでも住宅地開発事業を展開しています。
香港最大手の不動産業者2社、
長江実業(コード:0001)、新鴻基地産発展(コード:0016)が
同社の株を購入しています。
また資産運用のキャピタル・グループが復地集団の株を購入し、
キャピタル・グループの持ち株比率は11.60%となっています。
復地集団はオランダ大手銀行のINGグループ傘下の
INGリアル・エステートと
上海市松江区に住宅物件「復地香堤苑」を共同開発することで
合意しています。
2003年度本決算発表から
売上高 --- 2,182.03百万元 前年比+4.12%
純利益 --- 448,85百万元 前年比+31.53%
EPS --- 0.303元 前年比+31.17%
復地集団が上場したときのIPO価格は2.35香港ドルで、
予測PERでは11.8倍でした。
ですが現在同社の株価は1.6香港ドル前後と低迷しています。
この背景には中国人民銀の引締め政策で、
鉄鋼、セメント、アルミ価格の高騰と
不動産投資に対する供給過剰である、
という見解の元に引き締めが行われています。
上海の不動産市場では投機活動が多感な為に
「バブル警戒線」といわれる20%に達しており、
中国では地価安定化を目指す政府の土地政策の為に
不動産市場は減速していく可能性もある為に
不動産企業は同社を含め株価は安値で推移しています。
同社自身は現在手元資金は16億人民元あり、
中国人民銀の引締め政策について手元資金が潤沢な為、
悪影響はないと発表していますが。
<次回に続く>
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