第258回
天気予報と株価
今年は早めの台風2号が
5月21日に八丈島へ接近して過ぎていきました。
本土に接近した台風では
観測史上3番目に早い記録となっています。
天気予報では21日に台風が過ぎた後の予想で
22日、23日は晴れて気温も26度前後のなると発表していました。
実際、関東では21日台風が過ぎた午後は
一部ではきれいに晴れました。
ですが22,23日は関東では晴れはせず
曇りか一部では雨が降っている状態でした。
気温も予想の26度前後ではなく、16度前後と寒い日になりました。
この予想は台風が近づいた21日の朝方の予報です。
このようにたった1日先のことでも
当たらないことも天気予報ではあります。
このように予想が外れるということは為替でもありますし、
株でもあります。
もし当てることができるのであれば
競馬や競輪のような賭け事では
透視能力のある人は全員が大金持ちになります。
ですが、そうはいかないのが現実です。
為替でも株でも先々いくらになるのかが前もってわかれば
売ったほうがいいのか、買ったほうがいいのかがわかりますから
利益を出すことができます。
また天気予報でも関東では当たっても
関西や東北、北海道では外れることだってあります。
株式でいえば業種によっても企業によっても成長が違いますから
ある業種、または企業は当たったとしても
ほかの業種、企業では外れる、ということが多くあります。
当たるほうが多くある、というよりも当てることが大変です。
予測ですから「当たるも八卦当たらぬも八卦」の要素があります。
実際に予想が当たる場合が多い、というよりは
予想に近い数字になれば当たったも同然の数字となります。
それほど当てることは難しいことです。
実際はまず不可能ですが
為替でも株価でも天気予報のように予測をすることはできます。
今回の台風2号のように日本に来るときには風が吹き、
雨が降ることはわかります。
これを株で見てみると一般的に、
今後景気減速から低迷へ、または金利引き上げ観測が出たときには
株価が下がっていく予想ができます。
逆に景気低迷から景気回復の時点、
または金利引下げ観測が出たときには
株価が上がっていくと予想ができます。
<次回に続く>
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