第240回
2003年度本決算から、その4
インフラ関係でセメント、高速道路があります。
2003年度本決算から
セメントの安徽コンチセメント(コード:0914)を見ます。
売上高 --- 5,653.99百万元 前年比+89.7%
純利益 --- 743.40百万元 前年比+177.8%
EPS --- 0.62元 前年比+169.6%
配当 --- 0.1元
同社は安徽省を拠点とする
セメントとクリンカー生産の中国最大手メーカーです。
高純度セメントとクリンカー供給でもメジャーな存在です。
高純度セメントは特に需要に供給が追いついていっていません。
現在は購入できる業種の中に入っています。
低レベルの品質しか生産でいない企業には投資できませんが
同社には投資を検討できます。
今後20年、30年と投資できる業種ではありませんが、
ビルの建設ラッシュ、インフラ関連、ダムへの供給、等が続く限り
増収増益が期待できます。
ですが、安易にほうっておいて良い業種ではありませんので、
チェックしていく必要があります。
高速道路企業を見てみます。
高速道路事業は長期で投資できるセクターです。
浙江高速道路(コード:0576)の2003年度本決算です。
売上高 --- 2,471.81百万元 前年比+14%
純利益 --- 1,008.76百万元 前年比+13.3%
EPS --- 0.2323元 前年比+13.3%
配当 --- 0.11元
中国浙江省のインフラ窓口企業として上場で、
中国最大港の上海港と第2位の寧波港を結ぶ
上海-杭州-寧波の杭甬高速道路(247.6Km)の運営権は
主要収益源となっています。
同社に関しては市場の人気があるために
株価は最近では高くなってしまいました。
ですが、同社に関しては
安定した業績での伸びが期待出来る企業です。
同社に対しての投資判断は
長期でしたら購入を検討できる企業に入ります。
他の高速道路企業では江蘇高速(コード:0177)の決算です。
売上高 --- 2,675.82百万元 前年比+17.75%
純利益 --- 1,005.77百万元 前年比+17.71%
EPS --- 0.2元 前年比+17.65%
配当 --- 0.145元
上海-南京間の高速道路と
江蘇省内関連高速道路への投資・運営・管理。
今後は経営の多角化も検討課題です。
四川高速(コード:0107)の2003年度本決算です。
売上高 --- 937.40百万元 前年比+18.49%
純利益 --- 207.67百万元 前年比-1.3%
EPS --- 0.0812元
配当 --- 0.032元
四川省で唯一のインフラ建設関連の上場企業で
四川成渝高速道路の管理・経営が主です。
2003年にはこのような企業の株が上がってきました。
ですが現在株価は値上りが一服しています。
株価が下がったときには購入する機会です。
長期で購入できる企業は安くなったときが購入のチャンスです。
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