第239回
2003年度本決算から、その3
中国本土上場で電力企業2社の決算発表です。
シンセンB株市場から
広東電力発展(コード:200539)の2003年度本決算からです。
売上高 --- 602,901.49万元 前年比+7.28%
純利益 --- 125,524.88万元 前年比+5.48%
EPS --- 0.47元
配当 --- 0.25元
広東省最大の電力上場企業でB株市場の代表的な優良企業です。
業務は中国では最も成長が著しい
広東省内での発電所を建設・経営。
発電した電力はすべて
親会社であるGPHC(広東省電力集団公司)に販売しています。
今年の業績は大きくは伸びませんでした。
2003年の中間決算でも業績はあまり良くなかったので、
こんなところだと思います。
ですが株価に対しては魅力的でもあります。
利回りでは3%以上の利回りです。
同社は今年無償株がでるのではないかということで
一部では噂がありましたが
業績だけを見るとでないで正解だったような気がします。
無理に無償株を出す必要はありません。
業績に応じて出すのが正当な無償株の発行の仕方です。
電力は今年も電力は需要に供給が追いつかないと予想されます。
これを品物の販売にたとえてみると、作ったそばから売れていき、
作る作業が間に合わない、ということと同じです。
これがずうっと続いていくのが電力業界です。
需要に対して供給が追いつくのはいつになるかは
今後の状況をみて判断していけばいいことです。
本土B株企業からも1社、
上海B株上場の浙江東南発電(コード:900949)の決算です。
売上高 --- 4,738.20百万元 前年比+42.68%
純利益 --- 609.28百万元 前年比+11.69%
EPS --- 0.30元 前年比+11.11%
配当 --- 0.029961米ドル
同社は浙江省に位置する巨大発電会社で
上海B株市場を代表する銘柄でもあります。
同社に関しては電力業界の中では
一番発展している区域で操業していますので
今後数年間、10年間くらいは発展が見込める企業です。
こちらも現在の株価で見て配当利回りは3%以上です。
広東電力発展、浙江東南発電の2社に関しては
配当金でも魅力がある企業です。
今後株価が大きく下がる要素としては
電力料金の引き下げなどが実施されるような時は
安くなる可能性があります。
そのような時には購入するチャンスです。
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