第238回
2003年度本決算から、その2
電力企業からです。
2003年度本決算より、華能国際電力(コード:0902)から、
売上高 --- 23,388.24百万元 前年比+26.6%
純利益 --- 5,430.41百万元 前年比+38.5%
EPS --- 0.9元 前年比+38.5%
配当 --- 0.5元
株式配当 --- 10割無償
同社は中国と海外企業との合弁で設立した企業で
中国各地で大規模石炭燃料発電プラントの開発、建設、所有、運営
を行っています。
中国でも最大の独立系電力会社で
ニューヨーク市場にも上場しています。
華能国際電力は香港H株企業ですが、
今までH株企業は株式配当(無償株)をだす企業が少なかったので
少しびっくりしています。
配当金に関してはある程度出すことが予想できていましたので
そんなにびっくりしてはいなかったのですが、
今まで同社と他の電力会社の株価を見比べると
同社の株価が高いのが際立っていました。
H株企業で電力企業が10香港ドル以上の株価は同社だけでした。
同社は突出した株価で16香港ドルの株価でした。
同じH株で電力会社の北京大唐発電の株価は
2倍以上の差になっていました。
ですから株式分割を行い
投資家の買いやすい金額まで下げることは
考えられえることでした。
ですが10割無償という
大きな株数を出すとは思っていませんでした。
今回無償を出すことによって単純に計算しますと、
10割無償なら権利落ちしたあとは株価が二分の一になります。
株価が高いから買いやすくした、というのもあるでしょうが、
一番の理由は
今後の中国電力に対する電力需要の拡大傾向にあるでしょう。
また、今後も発電所建設を行い
延びていく事への自信を示しています。
では同じH株で北京大唐発電(コード:0991)の
2003年度本決算を見ていきます。
売上高 --- 9,950.56百万元 前年比+24.10%
純利益 --- 1,811.80百万元 前年比+28.99%
EPS --- 0.35元 前年比+29.63%
配当 --- 0.175元
同社は中国北部の大手独立系電力会社で
北京、天津、唐山などに4つの石炭火力発電所を所有しています。
2008年の北京五輪開催で
北京市の最大な電力供給業者となってもいます。
今後も発展していく企業です。
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