第234回
「お金」、「モノ」、「サービス」
中国で昨年から今年に渡っての話題といえば、
SARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザのような
突発的な出来事が中心でした。
ですが今回はそのような話題とは内容が違います。
経済がうまく回転していくには
「お金」、「モノ」、「サービス」が
適度に循環していくことが必要です。
一般家庭では働いて給料がもらえます。(お金)
そのお金で必要と思う食料品や日用品などのもの(モノ)を
購入します。
その他に家族で
旅行に出かけたりレジャーを楽しんだり(サービス)します。
このような「お金」、「モノ」、「サービス」の金額を
国で集計したのがGDP(国内総生産)です。
GDPは国の経済の力の目安になります。
経済成長率はGDPが1年間でどのくらい伸びたかを表わしています。
ですから経済が好調なときはGDPの成長率は高くなり、
逆に不調なときは低くなります。
中国では発展途上で「お金」と「モノ」に力を入れてきました。
今後はイベントとして、北京オリンピック、上海万博があり、
「サービス」でも2005年に香港にディズニーランドが開園し、
2006年には上海にユニバーサルスタジオができます。
人はただ働いてものを食べていくだけでなく
「サービス」も必要です。
このような循環の上に中国経済が今動き出しています。
このような経済の操りは近年までできなかったことです。
今後中国は金利を引き上げたり、引き下げたりして
国の成長率を調整しながら
長期的発展をするように国は調節していきます。
これを企業側から見た時に
国の調整に合わせて、または売上で変化がありながらも
発展していく企業が多くあります。
「お金」、「モノ」、「サービス」に流れる業種、企業、を
見ていくことが投資では必要です。
時代にあった商売は必ずあるはずですし、
その商売も時代に合わなくなったら衰退していくか、
時代にあったほかの業種、企業が出てきます。
中国では経済に関して大きく影響してくるのはこれからです。
SARS、鳥インフルエンザのような偶然の出来事ではなく、
中国経済が今後発展していく上で
世界の経済の中で影響がよしも悪しくもでてきます。
ですが中国はまだ世界の中に認められている国ではありません。
なぜかというと中国はWTO(世界貿易機関)には加盟しましたが、
中国の通貨はまだ世界標準とはなっていません。
つまり中国の通貨、元が
ほぼ固定から変動相場制に移行していません。
やはりまだまだ発展途上国で世界の標準とはかけ離れています。
中国自身もそのことはよくわかっています。
ですがここをクリアーしたときには
中国は世界の経済に大きく影響を及ぼすことを
充分に知っています。
このような混沌とした時にこそ実は投資妙味があります。
つまり将来発展していく企業であっても
リスクがある分株価が安くなっています。
このような企業を探し出して投資するべきなのです。
この作業は元が開放されても同じことです。
今の時点ではこのような候補の企業を
安く購入できるチャンスが無限大にあることは事実です。
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