イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第204回
北京首創置業と北京北辰実業

香港H株上場の北京首創置業
(ベイジンキャピタルランド コード:2868)が
3月5日に2003年期末決算を発表しました。

<2003年度本決算>
売上高 --- 1920.52百万元
純利益 --- 255.35百万元
EPS --- 0.185元
配当 --- 0.025元
落ち日 --- 4月8日
支払日 --- 5月28日

同社は2003年6月19日に上場した北京の不動産会社です。
・業種
 不動産 
・事業概要
 中国の北京市を拠点として高級オフィスビル、営業用不動産
 および高級住宅の開発を行なう大手不動産デベロッパー。
 2003年4月末時点では27件の開発プロジェクトを抱えており、
 延べ面積数の合計は約336万平方メートル。
 北京政府とは緊密な関係があり、
 市のインフラ・プロジェクトに今後も携わり
 北京長期開発計画において重要なポジションを獲得している。

同社が上場した時には
北京オリンピック銘柄としても高く評価された企業です。
同じく北京オリンピック銘柄で
不動産の北京北辰実業(コード:0588)も上場しています。
同社は2月19日に2003年度の決算発表をしています。

<2003年度決算>
売り上げ --- 23.26億元(32.06%増益)
利益 --- 2.87億元(120.09%増益)
一株利益 --- 0.15元
配当 --- 0.035元

この2銘柄の共通点としては
北京オリンピック銘柄だということです。
実際に両社とも北京政府とは緊密な関係があり、
その点ではほぼ同等の立場です。
ここでは差はありません。

北京北辰実業は今後数年内に
北京オリンピックの関連設備などのプロジェクトに
約100億元の資本出資を計画しています。
(同社は03年11月に2008年北京五輪の
オリンピック村会議センターの建設プロジェクトを
競売により落札しています。)

一方北京首創置業は市のインフラ・プロジェクトで
北京長期開発計画で今後も業績の伸びが期待できます。

両社の3月前半の株価です。
北京首創置業 約2.6香港ドル
北京北辰実業 約1.9香港ドル
両社のPER(一株利益率)での比較です。
・北京首創置業 約13.6倍
・北京北辰実業 約12.3倍

両社のPERでは余り変わりません。
若干北京北辰実業に割安感があります。

両社は2008年に向かって業績の向上とともに
株価が上がっていく企業です。
このような企業に投資を考えたときには
北京オリンピックあたりを投資期間と考えて
購入することもできます。
また、2008年以降も成長していくのであれば
売らずに持っていてもよい企業になります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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