イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第197回
銀行が融資したい企業

銀行では企業にお金を貸し出すときには
将来つぶれる企業に貸し出したいなどとは思いません。
銀行は将来性がある企業にお金を融資したいと考えます。
将来性のある企業に融資できれば安心して利益が出せます。
株式投資ではそのような成長性のある上場企業に
株式購入で直接投資できます。

銀行は貸し出す前に投資した企業が成長できるのか、
収支はどうなっているのか、貸し出した金額に見合う企業か
検討してから貸し出します。
株式投資でも同じです。
短期での収益も大事ですが、
長期的にどのくらいの収益を投資家にもたらしてくれるかが
大事になってきます。

つまり銀行が貸し出した企業が
どのくらい利益がでるのか考えることと
株式投資で投資して
いくらのリターンが上がるのかとは似ています。
それが銀行の貸し出しか、株式投資かの違いだけです。

こう考えてくると株式投資でも
毎日の株価変動で一喜一憂することが
実は他愛のないことのように思えるようになります。
ここまで投資に対して肝が据わってくると
投資している企業に対して
冷静な判断が下せるようになります。
ですが長期で見ても当てが外れることもあります。
日本の銀行でも1991年のバブルが崩壊する前に
融資でも事前に手をうっておけばよかったのですが、
実際にそのような事は行われませんでした。

バブルが弾けて数年して
ようやくバブルだったことに気づいたのが本来の姿です。
バブル前には100人いたとしたらほぼ100人が
先行きが明るいと思っていたときです。
株式市場でも同じことがあり得ます。

株価が大幅に上がり中国株に投資している
投資家全体100人がほぼ100人とも
今後中国株式市場が値上りするような気になったときが
気をつけるときです。
先行き楽観視する人だらけになったら要注意です。
一番気をつけなければいけません。
このような後には株価が大きく上がった分だけ
適性と思われる株価まで下がっていくでしょう。
中国株投資でも今後数年以内に
このようなことが起きる可能性があります。
それは2008年の北京オリンピック後、
2010年の上海万博後あたりかもしれません。
様子を見ていき判断していけばいいでしょう。

ですがそこで株価上昇が終わってしまうわけではありません。
このようなことを株式市場は変動を繰り返しながら、
中国が成長していく限りは
中国株式市場は右肩上がりで上がっていくでしょう。

銀行が貸し出したい企業が多い間は
その国も順調に成長していっていると見ていいでしょう。
銀行が貸し出したいと思っている企業に投資していくのも
優良企業を見極める為の一つの投資判断です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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