イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第184回
中国石油化工の株価

中国石油化工への投資を考えて見ます。
同社の株価はこの1年で大きく上がりました。

投資を考える前に今までの株価を先に見るのではなく、
同社の今後の成長を見ていく必要があります。

中国石油化工の文章中で、
「このプロジェクト全体が完成するには、
工場建設だけとってみても早くて3年から5年後・・・」
というように短期投資で行なう銘柄ではなく
長期で投資をして成長を見守っていく必要がある企業です。
少なくても5年以上に渡って投資していく必要があります。

今の株価はそのような成長性を加味した株価になって
上がってきています。
ですから過去の株価と比較することはできません。

ここまでの同社を90週内の株価高低で見たときの
株価の最高値は昨年の12月29日につけた3.90香港ドルです。
10日は3.175香港ドルですから高値よりは約22%程度低い株価です。
ここで2003年の配当予定の0.12元で配当利回りを見てみますと、
配当利回りは約3.7%です。

長期投資では底値で購入することはできませんし、
なるべく株価が安くなった時に購入していく投資方法が一番です。
では、今の株価は安いのか、といえば底値だとはいえません。
ですが、長期で投資するのであれば
少し購入してもいい株価ではあります。
もちろん株価が今後3.00香港ドル以下になったら
投資妙味がでてきます。

3.175香港ドルは日本円で見ると43.1円程度です。
確かに過去の株価を見ると
高くて買えない気分になることは確かです。

ですが、将来的には同社の売上が上がった時には
株価の値上りもそうですが、配当額も上がっていきますので
配当金から見た利回りでも上がっていきます。

中国石油化工株購入
  ↓
企業業績向上
  ↓
株価上昇、配当金アップ
  ↓
長期的に配当利回り上昇

ですが、このような循環になるまでには
長期投資での時間が必要です。
中国石油化工はこのような循環が作れる企業です。
株価が下がることも大事ですが、
長期に同社の株価を見て行き、
今後3年、5年の間に下がることも考えられますので
そのようなときを狙うくらいの長期で構えて
投資したほうがいい企業です。

株価の変動だけに惑わされるのではなく、
企業の実態とともに
企業収益と将来性を踏まえて投資していくことが大事です。

これは同社にだけ言えることではなくて
投資したい企業がこの条件を兼ね備えていれば
その企業に対しても上記のような計算が成り立ちます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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