イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第180回
鳥インフルエンザと投資

今回の鳥インフルエンザで
一部の投資家が香港市場から離れてきています。
今後の動向を見守っていき、
人間への感染がどの程度あるのかどうか、
その真相が究明されない間は
大きく盛り上がってきそうにもありません。
ですが、はたして解明されるでしょうか。
SARSの感染ルート、及びその対処法は現在でもわかっていません。
今回のケースでも
原因究明まで行かない可能性のほうが大きいでしょう。

では投資家は現状を踏まえて
今後どのように投資をしていったらいいのでしょうか。
それを見ていく前に
株価が下がることははたして悪いことでしょうか。
投資家にとって株価が安くなるということは
同じ金額でも株数を多く購入できますので
全然悪いことではありません。
ですから今後株価が下がったときには
逆に購入できる機会が多くなってきたと考えていいのです。
怖いのは株価の値下がりではなくて
企業の収益が減少して株価が下がったときです。
そのような企業の銘柄を持っていたとしたら
その時は本当に
その企業の株を売却することを検討しなくてはなりません。

香港市場では今株価が下がっていますが
今後も下がる可能性が大きくなってきたということは
投資家の市場心理として
「もっと下がる可能性がでてきている、
今のうちに売却しておこう」
というものでしょう。
そして株価が下がり、
もっと下がってくると今度はパニック売りが出てきます。

そしてそこが底値になる可能性が大きくなるでしょう。

ですから投資家はここから
市場がどう動き、底値はいつか、
購入時期を検討していけばいいことになります。
去年の底値は5月でしたが、
今年はそこまで行かずに底値をつける可能性が大きいでしょう。
ではその時期はいつか、という答えは誰にも分かりませんが、
対処はできます。
まず本当にほしい企業があったときには
安いと思った株価ならその企業の株を少し購入して行きます。
そしてまた下がったときに少し購入していけばいいでしょう。
”ナンピン買い下がり”で
購入価格の平均購入株価を下げていけばいいのです。
ですが、鳥インフルエンザで影響をうける業種もあります。
旅行業、航空企業等の企業は影響をうけます。
もしこのような企業に投資を考えるのであれば
鳥インフルエンザ収束後、
さらに株価が下がったときを利用して購入した方がいいでしょう。

先走りした考えですが、去年はSARS、今年は鳥インフルエンザ、
では来年は?
これくらいに考えておかないといけないことになります。
このような病気に関しては
病気自体のことではなく株式市場に与えるインパクトを考えて
どのように投資していったらいいのかを
考えていく方がいいでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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