第163回
「海亀派」
中国からアメリカに留学する人数は年間50万人ともいわれます。
アメリカの心地よさを知った留学生には
中国本土に戻らずにアメリカに住む人が圧倒的に多くいました。
ですが、ここ1、2年の間に状況は大きく変化してきました。
中国に未来を感じるようになった留学生が、
また、今までアメリカに移り住んでいた社会人が
中国本土に戻りビジネスチャンスを見つけようとしてきています。
中国からいったん海外に出た知識を持った中国人が
今度は中国に戻り活躍しようとしています。
これが「海亀派」とよばれる人たちです。
中国人で現在アメリカのプロバスケットボール、
NBAのヒューストン・ロケッツで活躍している明氏が
中国からアメリカに行き、活躍していますが、
この方は日本でもTVで放送されましたので
記憶にある方も多いとは思います。
自分のホームページでも
米国からの活躍とその生活を報告しています。
このように個人の意思を配信できるようになってきているのが
中国の実情です。
今後このようにアメリカと中国の関係は
日増しに強くなることがあったとしても
弱まることはなくなっていくでしょう。
その背景には中国経済が発展して行き、
順調な成長が見て取れます。
投資する国を検証する時には
目に見える経済(GDP,GNP)の
伸びを確認することが前提です。
ですが、「目に見えない塩の臭いを嗅ぎ」
どちらに向かって流れているかを知ることも大事なことです。
世界の経済の波が今どこに向かって流れているのか、
世界のお金がどの国に流れ込もうとしているのか、
世界の人々の関心のあること、
人の流れを見ていくことで
その国に今おこっている「潮流を知る」ことができるのです。
その流れを海亀派の中国への回帰で見て取ることができます。
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