第156回
公募人気と投資企業の関係
中国人民財産保険(コード:2328)、
長城汽車(コード:2333)、中国人寿保険(コード:2628)の
3社のIPO(公募)価格は
非常に人気がありありました。
中国人民財産保険が135倍。
長城汽車が670倍。
中国人寿保険が172倍。
そして、福建紫金鉱業(コード:2899)が
12月23日上場での公開募集分で744.3倍を記録しました。
常識では考えられない数字です。
大幅な申込超過となったために
投資家は25万株申し込んで初めて1ロット(2000株)の
配布を受けられます。
なぜこのようなことがおきるかというと、
公募に申し込んで当たったら公開初日に高値で売却し、
利益を得ようというのが目的です。
最近上場した企業の株価は
公募した金額よりも高くなっていますので
儲かる確率は100%近くになります。
(日本の投資家は公募に応募できません。)
確かにこのような投資の仕方もあります。
まさに短期勝負です。
では公募で人気が出た銘柄が将来有望な企業だけかというと
そうでもありません。
たんに短期で値幅狙いの投資ですので
その時に利益がだせる市場の状況であるかが大事なやり方です。
長期で投資するのであれば
人気の企業が上場した後3ヶ月、半年と見て行き、
株価が下がったときに購入していく方法が確実です。
実際は半年などと短い期間で見ていくのではなく、
購入したい企業は2年、5年間という
長い期間で投資を見ていくのがいいでしょう。
業績のよい将来性のある企業でも、
長い間にはいろいろな問題がでてきます。
株価だって一直線で上がっていくようなことはありません。
逆に問題がでてきたときにこそ、
その企業に投資できるかどうかが判断できるチャンスです。
損害保険業務には、先々海外の損保企業が参入してきます。
自動車は多くの上場している企業があります。
そのような業界の中で生き残っていける企業なのかどうか、
投資できるかどうか、判断の分かれ目です。
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