第114回
株を購入する時のタイミング
株を購入する時にはお金が必要ですから、
普通は手持ちの現金、預金等のお金で購入することになります。
このお金は独身の方なら個人で、
または夫婦でしたら働いている方、
または共稼ぎなら二人の所得から貯めたお金、
ということになります。
最初から株式投資を行うための貯蓄、という人もいるでしょうが、
最初は貯蓄をして
健全に増やしていきたいと思う人が多いでしょう。
ですが、今の日本のゼロ金利の水準では
預金金利で増やそうなどという事は不可能です。
そこで大きく増やそうと思ったなら
貯蓄ではなく
株式投資で膨らませることができないかどうかを考えた結果、
株式投資を選択する人も多いでしょう。
ですが、大事なお金だけに
果物や野菜を買うような時などとは違いますし
投資家にとっては大金ですから、慎重になります。
株式投資では大きく設けることができる代わりに
損をすることも考えられます。ハイリスク、ハイリターンです。
そこで一般投資家の方は株式投資に全額投資するのではなく、
一定の金額まで決めて投資を考える人が多いことと思います。
株式に投資する投資資金を
現在の預貯金等の中から何%にするかは
人それぞれの投資の仕方、考え方、
集中投資か、分散投資かによっても違ってきます。
例えば投資してもいい金額を100万円にしたとします。
理想からいえば、株式投資を始めた時、
ちょうどほしい企業の株が100万円で購入できて、
その後購入した企業の株価が
ずうっと上がっていくのが最高です。
こうなれば購入時のタイミングが
株式市場の大底の時とピッタリと合ったということですから
利益を膨らませることができます。
後は投資した企業の成長とともに
黙っていても上がっていく企業の株価を
見守っていけばいいだけです。
一般的に株式市場の株価は上下しますから
少しくらいの株価の変動なら
そうあわてることなく
投資した企業の株価を見ていくことができます。
株式投資なんて簡単です。
一番下がっているときに購入して
後は上がっていくのを待っていればいいだけです。
ではこのようなことが実際にできるのでしょうか。
結論からいってしまうと
このようにうまく行く事はまずないでしょう。
株式投資では株式市場の株価指数、
企業の株価自体が大底だと判断できるのは
数年、または10年程度たった時に後で振り返って
あの時が株式市場の大底だったんだとわかる程度です。
ですから投資しているときには
大底であっても本人には判らないでしょう。
判らないことが絶対ないとはいいませんが、
まず大きな広い海岸の砂浜の中から
一粒のダイアモンドを見つけるようなもので
まず不可能に近いと思います。
<次回に続く>
|