イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第80回
オーシャングランド・ケミカル

今月の9月に
オーシャングランドケミカルの葉社長と会見しました。
その時に、同社の子会社である、
オーシャングランド・ケミカルの話が聞けました。
オーシャングランド・ケミカルは香港市場に上場しています。
今回はその子会社の
オーシャングランド・ケミカルを見ていきます。
オーシャングランド・ケミカル(コード:2882)
2002年6月30日に香港取引所のメインボードに分離上場。

・オーシャングランド・ケミカルは電気メッキ薬を製造しており、
 製品は、金塩化物、銀塩化物、パラジューム塩化物、
 ロジューム硫化物、です。
 主力は金塩化物、、パラジューム塩化物で、
 当部門の売り上げの90%を占めています。
 応用分野は、プリント配線板のコーテイング、
 宝飾品、時計、電気機器に使用します。

金塩化物の設備は1991年に香港で完成し、
2002年には生産能力を2,000sから7,000kgに拡張しました。
2003年1月に珠海工場が操業を開始し、
金塩化物160,000kg
パラジウム塩化物6,000s
ロジウム硫化物200kg
を生産しています。

珠海工場は自社で研究、開発の能力を備えており、
中国でも最大級の電気メッキ薬の生産能力を誇っています。

・販売と顧客
 中国、香港に50社を超える有力企業を顧客として持っており、
 長期的な提携関係を築いています。
 2002年、下期は販売戦略が成果を上げ
 珠海工場の新規顧客獲得社数は、
 過去12ヶ月で10社と新たに取引を開始しています。

・市場動行
 PCB(プリント配線基板)、宝飾品、時計、照明器具、といった
 メーカーが主要顧客で中国ではこれらの業界は有望で、
 電気メッキ薬の需要は高いのです。

中国本土での電気メッキ会社は多く存在しますが多くは
中小の企業で規模が小さく技術水準が低く遅れており、
生産能力が劣ります。
その上、汚染も深刻になってきています。

現在の中国市場では輸入製品が優勢を占めていますが
同社は現地生産に伴い、臨機応変な商品引渡し、
低コスト、という戦略で競争力を強めていきます。

同社は現在電気メッキ薬を「ケンラップ」となづけ、
高級ブランド名として確立させていっています。

・売り上げ
 電気メッキ薬の事業はここ数年間大きく伸びています。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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