イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第50回
私企業への投資判断

分散投資の極意≪その6≫(続き)

私企業の超大現代農業、ワー・サン・ガスの
2銘柄のPER(一株利益に対して
何倍で買われているか)で見ていくと10倍以下です。
H株のPERの平均が14倍ですから比べると割安感はあります。
ではなぜ安いのかというと
私企業に対する情報開示の不信感からです。
今後もなにか問題がおきたときには
また隠すのではないかという信頼感のなさです。
ですがよく考えてみると
私企業だけではなくて中国国有企業の上場企業だって
情報開示されておらず時々話題になることがあります。

つまり、私企業、国有企業だからといって
都合の悪い情報を隠す企業はあります。
ですが、現在上場している企業では
中国国有企業が数の上では圧倒的に多いのです。
その為私企業自体はまだメジャーではありません。
ですから力関係では今はかないません。
ですが今後は私企業も多く上場してくるでしょう。
そうなれば私企業だからとか、
国有企業だからという差別、判断は通用しません。
私は超大現代農業の今回の不祥事が
早めに出てよかったと思っています。
超大現代農業は情報開示について
真剣に取り組むようになりました。

投資の基本は将来性のある企業に投資することですから
私企業であっても成長企業は投資してもいいでしょう。
今後の事業計画を見ていくと
超大現代農業は農業部門の生産拠点を今後も拡大していく予定で、
子会社を上場させる計画を最近発表しました。
ワー・サン・ガスは今年10〜15都市と新規契約をする予定です。
分散投資に私企業は入れていいでしょう。
ですが情報開示には十分気をつけましょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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