第45回
時代にあった企業
分散投資の極意≪その5≫
投資企業を見つける時には企業の内容を把握するほかに
業種で判断する方法もあります。
例えば中国はまだインフラ整備が整っているとはいえません。
電力やガスもまだ完全とはいえず今後も大きな成長が見込めます。
たとえばインフラ関係の高速道路を見てみても
これから長期にわたって成長していくでしょう。
中国の上場企業は次の通りです。
上場市場 |
コード |
企業名 |
香港 |
0107 |
四川高速道路 |
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0177 |
江蘇高速道路 |
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0548 |
深セン高速道路 |
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0576 |
浙江高速道路 |
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0995 |
安徽高速道路 |
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1052 |
GZIトランスポート |
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1098 |
ロード・キング・インフラ |
深センB株 |
200429 |
広東高速道路 |
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高速道路企業の中で浙江高速道路を例に上げてみていきますと
同社は上海に隣接する、経済成長著しい
浙江省の高速道路運営会社で
主力道路は、
滬杭甬高速(上海−杭州−寧波、全長248キロメートル)と
上三高速(浙江省上虞市−同省三門県、全長142キロメートル)。
ロンドン市場にも株式を上場しており
道路沿線のガソリンスタンド、
自動車修理業、広告事業も展開しています。
2002年12月決算期は売上高が前年比26%増、純利益が同17%増、
車両通行量の伸びに伴い、高速道路の料金収入が増加しました。
今後の業務展開は滬杭甬高速を片側4車線に拡幅する計画で、
全長44キロメートルの第1フェーズに6億4600万人民元を投じ、
2003年末の完工を予定しています。
また、全長95キロメートルの第2フェーズでは
25億8100万人民元、
全長84キロメートルの第3フェーズでは
16億2500万人民元を投入し、
2007年の完工を目指しています。
上海に隣接する浙江省の経済が急成長を続ける中、
同社が運営する高速道路の交通量は
今後も持続的な伸びが見込まれています。
(次回に続く)
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