第44回
大型企業と小型企業への投資
分散投資の極意≪その4≫(続き)
中国では大型企業といわれている
中国製薬、北京同仁堂科技発展の業務内容を見ますと
主力商品が抗生物質、ビタミン等が主力であったり、
総合漢方薬の各種漢方薬の製造と販売であったりと
今までの基礎を生かし製品開発をしています。
一方小型企業の精優製薬やバイタル・バイオテックの業務内容は
バイオテクノロジー企業であり、DNA分析技術、霧式風予防、
治療インターフェロン等の生物薬学に基づき
研究・開発・販売を行っています。
つまり同じ製薬企業といっても造っている製品は違います。
大型企業が小型企業に力を発揮できるのは
同じ製品を作っているときです。
開発力、営業力、店舗展開など行い、
場合によっては吸収合併して子会社にする事だって可能です。
ですが同じ業種の中でも造っている製品が別ならば
大型企業、小型企業で優劣を判断することはできません。
だいいち薬なら一つの薬で全部の病気が治せる
万能薬でもできない限り
1社だけで勝ち残るなどということはできっこありません。
大事なのは、将来どのような製品が市場にとって必要か、
受け入れられるかです。
そして最終的に売上げを大きく伸ばせる企業に投資したなら
大きな利益を得ることができます。
ですから小さな会社であっても
大きく成長できる企業には魅力があります。
もし投資したい企業が小型企業で見つかったとしたら
分散投資の銘柄の中に入れていいでしょう。
では投資したい会社が小型企業しか見つからなかったり、
集中投資で1社に投資したい場合はどうでしょうか、
私はこの投資方法もあっていいと思っています。
ですが、万が一の時が起こったとしても
覚悟をして投資してください。
覚悟とは、投資した会社の業績不振や
倒産の危険性を1社に負うという事もありますが、
株式投資とは自分が思ってもいない企業が
大きく発展するケースが絶対あります。
そのような投資のチャンスを逃す場合もあるということです。
中国の製薬会社といっても大型製薬会社の売上げが
1000億以上いっていないのですから
日本の製薬会社から見たら中型企業程度でしょう。
だからこそ13億人の国民を持つ市場では
今後大きな発展が見込めます。
将来のこの4社の成長が楽しみでもあります。
ですが投資は上記の内容を把握し、
将来性を見極めることが大事です。
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