第33回
5年先の業績が予想できない場合
業種によっては5年先どころか
2年、3年先の業績がハッキリしないことがあります。
例えば香港市場のハンセン指数銘柄にも指定されて
上場している通信関連企業に
中国移動(香港)(チャイナモバイル、コード0941)、
レジェンドグループ(コード0992)がありますが
通信業界は新しい商品を次々に開発し、
他社との競争の熾烈さとシェア争いで
業績は会社の予想と最終的に大きくかけ離れることがあります。
またバイオ関係の商品を開発している企業なども
商品が開発されるまでの期間が大幅に伸びることが多く
最終的に業績が会社予想より伸びないことが多いのも事実です。
ですがこれらの企業に投資できないかというと
そうとはいえません。
ただこのような企業に投資しようとしたなら
その企業に対する投資の考え方を
切り換えて判断する必要があります。
チャイナモバイル、レジェンドグループのケースならば
この2社はハンセン指数銘柄にも指定され上場している
大型の通信関連企業ですから
将来的には生き残っていく勝ち組の仲間入りをすると思います。
基本的には通信関連企業、または製品に詳しい投資家なら
発売している製品、機材の内容を把握でき、
市場にその商品が他社製品と比べた時に
どれだけの優位性を持っているか判断できるでしょうから
投資してもいいと思います。
ですがそうでないとしたなら投資は避けたほうがいいでしょう。
何も理解できない企業に投資する必要はありません。
大事なのは投資する企業の内容と業績、
そして将来性が把握できている企業に投資するのが
本来の投資なのですから。
ではバイオ関連の企業に投資する場合はどうかというと
前の2社との投資に対する考え方が違ってきます。
バイオ企業の場合は現在作り出そうとしている製品、
薬品の発売日が半年や1年遅れたとしても
完成して市場に出回ったとしたなら
どれだけの収益につながるのかを見極める必要があります。
市場に対する収益力の大きさ、開発力、企業の将来性など
多方面から見極める必要があります。
そして納得できたなら
購入してもよい企業の候補に入れることができます。
私は薬品、バイオ関連企業の中から
大きく成長する会社が出てくるように思います。
リスクはあってもリターンの大きそうな企業も上場しています。
このように2年、3年先の業績が確定できなくても
購入できる企業とできない企業があります。
|