イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第34回
トップ企業に投資する

同じ業種の中で投資をしようと思う企業が2社あり
どちらかの企業に決めたい場合は
どんな方法で判断して決めたらよいのでしょうか。

そのような時には多少株価が高かったとしても
その業種の中でトップ企業の会社、
または将来トップ企業になる可能性のある会社に
投資すべきでしょう。
例えば香港H株に上場している電力会社を見て見ると
華能国際電力(0902)、北京大唐発電(0991)、
山東国際電源開発(1071)、の
大型電力会社が3社上場しています。
特に華能国際電力と北京大唐発電が中国最大の電力会社ですが
2002年度の本決算の売り上げ高を見比べますと、

  売上高 一株利益 配当
華能国際電力 18474百万元 0.65元 0.34元
北京大唐発電 8017百万元 0.27元 0.12元

と企業規模では華能国際電力が
北京大唐発電の2倍以上になっているのがわかります。
では1年前の株価と現在の株価を見比べて見ますと、

  2001年7月 2002年7月 値上り率
華能国際電力 4香港ドル 10香港ドル 2.5倍
北京大唐発電 2.4香港ドル 4香港ドル 1.66倍

となります。

中国は比較的に電力料金が高く、
電力価格を引き下げるために
昨年末に国家電力公司を
5つの発電会社と2つの送電会社に分割し、
競争原理を導入し、電力価格を値下げさせようとしています。
その為同業であっても
お互いの電力シェアを奪い合うことなく成長できる業種ですが
トップ企業に投資したほうが
その後の投資効率がよいことが分かります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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