イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第25回
投資と年齢

投資する人にとって年齢はあまり意味を成しません。
若い人がそれなりの感覚で投資して
利益をあげることだってあるでしょうし、
年齢が上の方で今までの経験から投資したとしても
逆に今の株式市場の相場、時代の流れにあっていない
投資の仕方ならば現実は厳しいものです。
きっと利益をあげることはできないでしょう。
例えば年齢が上の方は今はやりの音楽を聴いて、
”あやや”や”嵐”といわれてもピンとこないと思います。
せいぜいサザンオールスターズの曲がなんとかナアという程度で、
もっと前の世代の人には
美空ひばりや石原裕次郎、東海林太郎の曲が
懐かしく聞こえてくるでしょう。

時代は移り変わっています。
株式市場もそうで、今のアメリカや日本の株式市場の
過去の栄光の影ばかりを追っていては
本来の投資の現実を見逃してしまいます。
このてん、中国株式市場に目をつけた人たちというのは
実は先見の目を持っている人たちです。
それこそ、”あやや”や”嵐”を知っているのと同じことです。
たとえ年齢が十代であっても
株式投資の世界では中国株式市場を知らないということは
中国株式市場を知っている100歳以上の人よりも
遅れているといってもいいと思います。
ですから中国株式市場に興味を持ち、
または投資している人は
実は投資の世界では最先端を行っているといっていいと思います。
ただ気をつけなければいけないのが
今までの投資経験のノウハウだけで投資判断を行うことは
危険が伴うという点です。

たとえば作家の邱永漢氏は1924年生まれの現在79歳です。
アメリカの投資家のウォーレン・バフェット氏は
1930年生まれの73歳ですが、
2人に共通していえることは
常に世界情勢の見方に対して謙虚であり、
現実の中から将来の行く末の
現実の世界の経済を客観的に見ていることです。
邱永漢氏は1990年代に入り住居を日本から香港に移した時、
中国という市場に対して本格的に投資を考え始めました。
一方ウォーレン・バフェット氏は
最近香港市場の中国企業のペトロチャイナの持ち株を増やし
アメリカから中国の市場に投資しました。

私が2人に共通しているなあと思うのは、
当たり前のことを当たり前に考え実行している、ということです。
2人の行動は私にとって全く違和感がありません。
過去の経験則から現在を判断し、
そして将来のあるべき姿を直視し、行動を起こしています。
これこそが本来あるべき大人の姿だと思います。
この部分に関しては今まで生きてきた経験が生かされています。
その時の感覚や投資方法、今までの経験から
可能な限りの投資術を引き出していくのが
その人にとってベストな投資となります。
投資を行うときには年齢は関係ありません。
年上の人は今までの経験から
どれだけ投資に対しての応用ができるかどうかだけです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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