イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第24回
投資と投機

投資とは、成長性のある企業の株をなるべく安く購入し、
企業の成長を見極めながら中、長期的投資で利益をあげます。
投機の場合は徹底して一番の底値近辺で買い、
ある程度株価が値上りした時に売り抜けます。
これを繰り返すことにより利益を拡大させていく行為です。
投資の場合は多少の株価の変動があっても
最終的に利益につながればいいのですから
下がった時こそ逆にナンピン買いを行い安く仕込める時期です。
投機の場合は上がっていくと思った株が下がった場合は
自分の思惑が外れたのですから早めに売却し、
損切りをしてでも手仕舞い、次の投機企業の株を買い、
利益を狙うようにしなければいけません。
ところが投機の場合には儲かった銘柄だけを
売却して利益をあげても
実際は手元に残った企業の株は値下がりしていて
売ったら損になる企業の株で、売るに売れない株だけが残り
トータルではマイナスだということだってあります。

つまり投資と投機では利益をあげるのにどちらが難しいかというと
断然投機になります。
投機を実際に香港市場で行おうとすると
企業自体の株価の変動も当然チェックしなければいけませんが、
そのほかの要因として
機関投資家の動向を見極めることが大事になってきます。
株価が上がっているのは
投資ファンドの買いが入って上げているのか、
いつそのお金が引きあげようとしているのか、
投資ファンドの投資資金の流れは思っているよりも速いものです。
そのほかに考えておかなければいけないのは、情報の収集が早く
一般投資家に伝わる頃には
もうそれなりの対応が成されているということです。
ではこのような投資ファンドに対抗できないかというと
そんなことはないと思っています。

例えば一例ですが、投機で買おうと思っている企業が優良企業で
長期でも保有していいと思う企業の銘柄に投機の買いを行います。
これならばたとえ思惑と違って大幅に値下がりして
最終的に長期で持つようになった場合でも、
もともと優良企業なのですから安心して長期保有し、
値上りを待てます。
このケースの場合には投機で勝負しているのですが、
実は投資でも勝負しているということにもなります。
このように投資と投機とは
表裏一体のケースがあるということを認識しておくと
投資、投機に対する考え方も幅が出てきます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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