| 第18回配当金に対する正しい考え方
 
 上場企業が利益をあげたときは
 株主は企業利益に対して還元を受ける権利がありますから、
 通常配当金として受け取り、権利を行支します。
 配当利回りの高い企業の中には成長性の高い企業も多いですから
 投資を考える時には一つの目安にはなります。
 ですが配当利回りが高いからといって
 そこだけを見て投資をするのは危険です。
 いくら今年の配当がよかったとしても来年、再来年、もっと長期にわたり出していける企業なのかを
 見ていく必要があります。
 例えば今配当金をだす額が少なくとも
 企業の成長に伴い利益が膨らんでいけば
 配当金も多くだすようになります。
 ですから投資する企業の成長性が第一で
 配当金は二の次になります。
 一番いいのは成長性のある企業で
 配当の多く出す企業ならベストです。
 私が投資した企業の中に深センB株企業で広東電力(コード:2539)があります。
 同社は発電電力をすべて親会社である
 CPHC(広東省電力集団公司)に販売しています。
 広東省は今でも電力不足に悩んでおり
 他の省から電力を供給して貰っています。
 私は数回にわたり同社の株を購入していますが
 一番安値で購入したのは1998年の時ですが、
 1.90香港ドルで購入し、その後10割の株式配当を行いましたので
 株数は2倍になりました。
 同社の2002年末の配当金は0.230元で、株式配当で
 株数は2倍になっていますので0.460元の配当になります。
 これを投資金額の1.90香港ドルで割ると
 投資利回りは約24%となります。
 単純に計算しても4年で96%の利回りとなり、
 5年ならば120%となって投資した金額以上になりますから、
 手元にある株はただで手に入れたと同じ事になります。
 当然広東電力は広東省の電力消費量の伸びとともに成長していくでしょうから
 業績の伸びとともに配当金の額も上がっていき、
 さらに配当金は増えていくでしょう。
 同社の株を持ち続けている限りは配当金は一生入ってきます。
 このような循環を造ることができればよい投資効率となります。
 ですが投資の基本はあくまでも成長する企業への投資です。
 私自身も配当金の出ていない企業に投資をしていますが
 あくまでも将来性のある企業に対しての投資です。
 その企業が成長したなら最終的には配当金も多く出すようになり
 株主に還元するようになります。
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