| 第17回長期投資への正しい考え方
 
 株は長期に保有していれば資産家になれるでしょうか。
 答えはイエスでありノーです。
 答えがノーとなるのは、
 投資した株式市場が成長していない場合です。
 それは上場している企業が利益をあげることが難しい市場ですから
 投資家にとっても、利益をあげるには難しい市場です。
 企業が成長しないのですから
 株価も上がらず投資家は見守るのみです。
 答えがイエスとなるのは、
 投資した株式市場が成長していっている場合です。
 それは市場の企業が成長していっている証拠です。
 私がサラリーマン時代日本の株式市場が成長していっている時、昭和59年末(1979年)に商業のイトーヨーカ堂の子会社として
 セブン・イレブン・ジャパン(旧名セブン・イレブン)が
 上場しました。
 この時将来性を感じていた私は同社株を購入したかったのですが
 株価は2000円で1000株購入するのに200万円が必要でした。
 手持ちの資金が足りなかったので
 その時、今あるほかの企業の株を一部売却し、購入しようかどうか
 図書館や公園でずうっと考え続けていたことを思い出します。
 その時の投資方法でも利益は出ていたのと
 投資資金が大きいのとで二の足を踏んでいたのです。
 考え悩みましたが最終的には購入を見送りました。
 ですが、同社株の株価の推移はずうっと見守っていました。
 セブン・イレブン・ジャパンはその後増収増益を続け
 株式発行(無償株)を行い成長していきました。
 もし昭和59年に200万円で1000株購入していれば
 今まで一度の売買をしなくとも同社の企業成長により
 株価の値上りと株式発行で
 現在の資産に直すと1億以上になっていました。
 このほかに値嵩株として購入を考えていた企業にセコム(旧名、日本警備保障)がありました。
 当然単位株の1000株を購入していたなら
 こちらも億万長者になっていたはずです。
 このように成長する市場の企業に投資した場合は
 長期投資で大きな利益が手中にできます。
 投資金額にもよりますが早ければ5年程度で
 ある程度の資産を作ることが可能です。
 長期投資の期間は5年から10年程度のことですが、
 ここでは10年から15年を想定しています。
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