「風と共に去った」砂糖密貿船の悪夢

引き揚げ船に乗って帰郷
人は失敗することをおそれる。失敗をすると、もう二度と再起ができないのではないかという場合は、もちろん、失敗しまいと身構えるが、いくら失敗をしても致命的にならない場合でも、やっぱり失敗しまいとする。
しかし、もし失敗することがなければ、恐らくその人は成功の岸に辿りつくこともなく一生を終わることになるだろう。最初から成功でスタートを飾った人生は、心が驕って細心の注意を怠り、思わぬ障害にぶつかったりするが、失敗をしでかすと、その度に失敗に教えられて同じ失敗をくりかえさないようになる。
人生にはそもそも賭けみたいなところがあって、賭けに勝った人しか衆にぬきんでて頭角を現わすことのできない宿命を持っている。
失敗をおそれる人は、失敗をおそれるあまり賭けを断念してしまうから、失敗もしない代わりに成功のチャンスも失ってしまうのである。
だから、失敗をおそれてはいけない。失敗をしてみればすぐにもわかることだが、大失敗をやらかすのは、失敗に対する認識も準備も不足しているからであって、失敗に対する管理が行き届いておれば、失敗の損害は軽微ですんでしまう。失敗をすれば、「しまった!やるんじゃなかった」と後悔するかもしれないが、失敗をおそれて何もやらなくとも同じように後悔をする。やってもやらなくとも後悔をするのなら、やりたいことをやって後悔したほうがずっとよいのではあるまいか。
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