虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第321回
「間違えました!」

『麦茶や番茶、ほうじ茶には、
 茶という文字が書いてあっても
 茶の葉は一切含まれておりません。』
と先日、このコラムに書きましたが
少し訂正があります。

「麦茶には、茶という文字が書いてあっても
 茶の葉は一切含まれておりません。
 また番茶、ほうじ茶には、
 茶という文字が書いてあっても
 カフェインはほとんど含まれておりません。」
以上が、正しい文章です。

番茶、ほうじ茶には
茶の葉が含まれております。
しかし番茶の場合、新芽の部分ではなく、
成長して大きくなった葉や
茶の葉の固い部分を使用しているため、
カフェインの含有量がかなり少なくなります。

また、ほうじ茶の場合、
茶の葉を十分に炒って作るため、
カフェインとしての作用が大きく減弱され、
かなりマイルドな味わいになります。
そのため、番茶やほうじ茶は、
子供さんや年配の方でも
カフェインのことを
あまり心配せずに飲むことができるのです。

【玉露】
四月中旬の茶葉の新芽が出る頃、
茶園に藁(わら)や
葭簀(よしず)などで覆いをして
日光を遮って茶葉を育てたもので、
新芽を摘んで蒸し
揉みながら乾燥して製造します。

【抹茶】
玉露と同様に覆いをした茶園より摘んだ
茶葉の新芽を蒸して揉まずに乾燥し、
それを石臼で挽いて微粉状にしたものです。

【煎茶】
覆いをしない茶園(煎茶園という)の
茶葉の新芽を摘んで蒸したあと、
揉みながら乾燥して作ったお茶です。
日光に曝される分だけ、
玉露よりもカフェインの量が少なくなります。

【番茶】
煎茶園の茶葉の新芽が大きくなって
硬化した葉を蒸して乾燥したもので、
茎などの部分が混ざっていることがあります。
新芽でない葉や茎の部分には
カフェインがあまり含まれていないため、
カフェインの量はかなり少なくなっています。


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