第275回
緊急提言!中越地震被災者の皆様へ
新潟県中越地震で、避難所に行かず、
自家用車などの車中で過ごす
被災者の方たちが増えているそうですが、
それにはよほどの注意が必要になります。
なぜなら、狭い車の車内で
身体をすくめて長時間過ごす生活は、
まさに飛行機の長時間フライトで発生する
「エコノミークラス症候群」の
発症パターンに極めて類似しているからです。
24日から25日にかけても
車の中で避難生活をしていた3人の方が死亡し、
疲労に加え余震の恐怖と寒さ、
支援の食糧などの不足がその背景にあると
ニュースでは報道されていましたが、
いずれの方の場合も
急性心筋梗塞や急性心不全で
亡くなられていることを考慮すると、
やはりエコノミークラス症候群に似た
症状が発症した可能性が高いと思われます。
エコノミークラス症候群の本質は
いわゆる血栓症で、
心筋梗塞や脳梗塞が多発しますから、
その予防に、「適度な水分の補給」と
「身体を圧迫した姿勢をなるべくとらないようにする」、
「適度に身体を動かす」ことなどが大切になります。
また、水分を補給する場合に
特に注意したほうがよいと考えられるのが、
お茶やコーヒー、ドリンクなどの
カフェインを含む飲料を避けることです。
なぜなら、カフェインには利尿作用があり、
いくら水分を補給しても出て行く水分も多く
身体に必要な水分を溜め込むことが出来ません。
現在の新潟県の状況や気候を考えると、
水分を補給するには「お湯」が最適と云えます。
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