虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第149回
アイスクリームでダイエット?

アイスクリームは甘くて乳脂肪も多いので
「太りやすい食べ物」
というイメージが一般にありますが、
食べた後の血糖値の上昇は
割合にゆるやかで、
インシュリンの分泌は急激に増加しません。
そのため、意外と
身体に脂肪として蓄積されにくく、
太りにくい食べ物の1つということが出来ます。

さらに、アイスクリームは冷たく、
食べると身体から熱を奪いますから、
体温を元に戻すために
かなりのエネルギーの量が必要になります。
そのため、摂取したカロリーより
体内に吸収されるカロリーは意外なほど減少します。

また、中医学では胃が熱を持つと
食欲が増加すると考えられていますが、
アイスクリームのような
冷たい食べ物を適度に取ることで
胃の熱が冷まされ食欲も正常に落ち着きます。

大体、乳脂肪8%の
アイスクリームのカロリーは
100グラム当たり180kcalで、
ショートケーキ100グラム当たり
350kcalと比べると約半分のカロリーです。
そのうえ冷たい食べ物ですから、
一度にそんなに
たくさんの量を口の中に入れられませんし、
食べるのにも割り合い時間がかかるため
いつのまにかお腹も一杯になってしまいます。
ですから、上手に
アイスクリームを利用すれば、
ダイエットにも役立つ可能性がいろいろあります。

また、アイスクリームのように
美味しい食べ物は人の感情を安定させますから、
ダイエットでのイライラを避けることも出来ます。

※余談ですが、アイスクリームの
  原料への空気の混入量を”オーバーラン”といい、
  その数値が高いほど舌触りが滑らかになります。
  普通のアイスクリームで60%、ソフトクリームで80%、
  シャーベット系では20%ぐらいが1つの目安です。


←前回記事へ 2004年1月8日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ