第123回
続、白い巨塔より・・・
白い巨塔のテーマ音楽である
アメイジング・グレイスは
荘厳で魂を揺さぶるようなメロディと
人間の心の奥底の苦悩を描いた
非常にシリアスな詞を持つ歌でありますが、
このような歌が作られたことの背景には
侵略戦争や奴隷制度などで行なった
数々の理不尽な行為に対してへの
罪の意識があるのではないかと思います。
例えば、黒人や
東洋人への人種差別や
他の宗教に対しての迫害や攻撃。
さらに経済的な利益を上げるための戦争など、
現代ではタブーとなっている問題が
この歌が作られた時代には大きく存在しており、
当時の人々の心の片隅にあった罪を
悔い改める気持ちが
こういう歌として現れてきたのではないでしょうか。
また、現代においても、
宗教による正義の戦いというものは存在し
そのために自分の生命さえ厭わない場合があります。
果たして、そういう行為が正しいのか
正しくないのかは私にはわかりませんが、
かなり覚悟のいるものであることは確かです。
それらに比べれば、
現在の日本は戦争もなく
自由で平和なとてもよい国ではありますが、
自由や平和に対しての感謝の気持ちや
重要性の認識がひどく欠如しているように感じられ、
このような状態をいつまでも続けていると
今に世界の誰からも相手にされなくなるような気がします。
それを避ける意味でも
また日本や自分を再認識する意味でも、
外国人を友人に持ったり
海外を旅行したりして見聞を広めておくことは、
現在、最も大切で必要になってきているようです。
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