第737回
男のなかの男にこそふさわしいトート・バッグ
トート・バッグを使ったことがありますか。
「ああ、最近よく女性が持っている鞄のことだろ」
という人がいるかも知れません。
でも最初から女性用と決っていたわけではありません。
“トート”toteは
「運ぶ」とか「持ち歩く」という意味ですから、
必ずしも男性用女性用の区別はなかったはずです。
野外生活などで
マキや水を運ぶための丈夫な大きな鞄が
そもそものはじまりであった
という話を聞いたことがあります。
そのために本来の、良くできたトート・バックは、
水を入れても大丈夫であるとのことです。
トート・バッグの良い点は、
必要な小道具を気軽に投げ込んでおけることでしょう。
もっともあまりに投げ込みすぎると、
あとで小物を取り出す時に、
奥のほうまで探すことになったりもするのですが。
むかし日本でも
「合財(がっさい)袋」というのがありました。
一切合財を入れておけるから、「合財袋」。
発想においては似ているのではないでしょうか。
ところでこの上なく男っぽい
トートバッグを見つけましたので、ご報告します。
ル・ガラージュの
「モータリング・トート・バッグ」がそれです。
色や大きさは様ざまですが、
私が欲しいと思うのは、黒の、Lサイズ(17,850円)です。
アウディやベンツなどの、
カブリオレのトップ素材を利用したトート・バッグ。
カブリオレとは要するに
オープン・カーのことですね。
その場合のシフト・トップに使われる生地ですから、
丈夫さについては問題ないでしょう。
しかも留具にも、ソフト・トップ用の
専用ボタンが使われているのです。
「ル・ガラージュ」(TEL
3587-2785)は
自動車用品の専門店で、
ここがドイツに特註した鞄で、
ここでしか買えないバッグなのだそうです。
内側には合計8個の小さなポケットもついていて、
入れた場所さえ覚えていれば、
小物を探しまわることも少なくなるでしょう。
どこから見ても男性的なトート・バッグ。
だからと言って女性が使っておかしくない
スマートさもあります。
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