服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第511回
イタリアのバアルに行こう

イタリア・ワインはお好きですか。
私、最近はイタリア・ワインを飲むことが多い。
スプマンテにはじまって、グラッパに至るまで、
飲物については半ばイタリア人であるかのようです。
濃密な味わいもさることながら、
私でも手の出せる範囲の値段であるのが
嬉しいではないですか。

最近、偶然のことから
格安のバアルを発見しましたので、
お知らせします。
あるいはもうご存じかも知れませんが。
とにかくイタリア・ワインが安い。
グラス・ワイン一杯
150円から飲めるのですから、驚き。
もちろん現地イタリアよりも安い。
ということはおそらく
世界一と言って良いのではないでしょうか。

バアル(酒場)は英語のバァに当るイタリア語で、
ごく簡単なオツマミと飲物が楽しめる店のことです。
その名前は「イル・バーカロ」(TEL:5269-8528)。
新宿のビルの、地下2階。
入ってすぐの所がバアルで、
奥にはちゃんとしたリストランテがあります。
ただしバアルとリストランテでは
まったく値段が違いますから、ご注意。
そしてもうひとつ、注意があります。
当然のことながら、いつも混んでいるのです。
ちょっと時間を外して行くことをおすすめします。

イタリア・ワインが、
グラス一杯150円というのはウソではありません。
同じくイタリアの生ハムが、150円。
パンもグリッシーニも70円。
しかも値段が安いだけでなく、
一歩、店の中に入った瞬間、
そこはイタリアの雰囲気なのです。
「イル・バーカロ」では
ヴェネツィア料理をめざしているとのこと。

一応、椅子とテーブルもありますが、
たいていは先客でふさがっています。
オツマミをあれこれ頼んで、立ち飲み。
酔いがまわってくるにつれて、
ここが日本の、新宿であることを忘れてしまいます。
時にはワインとオツマミだけの夕食も悪くはないでしょう。
最後にグラッパとエスプレッソを頼んでも、
ひとり1000円位でしょうか。

地下鉄に乗って、
ヴェネツィア心の旅へ出かけてみませんか。


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