服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第227回
一粒のチョコレートを自分に贈ろう

チョコレートはお好きですか。
実は私、大のチョコレート好き。
チョコレートを口にしない日はないのではないか、
と思えるほどです。
子供の頃からチョコレートが好きで、
大人になってからもずっと食べつづけていることになります。

旅をしてホテルに泊ると、
時に枕の上にチョコレートが置いてあったりする。
もちろん大喜びで食べてしまうほうなのです。
一日の終り、床に入る前、
ブランデーを傾けながらチョコレートを食べるのは、
私にとっては至福の時です。

ではチョコレートのいったいどこが好きなのか。
結局のところカカオが好きなのだろうと思います。
中にはナッツなどが入っていて、
上にチョコレートを被せてある、
なんていうのはあまり好きでない。
チョコレートとナッツは別々に食べたいほうなのです。
甘口であろうとビターであろうと、
とにかくチョコレートを固まりを口に入れたいのです。

チョコレート専門店に入ると、
とても良い匂いがしますね。
あれはカカオの匂いなのです。
つまりカカオが食べたい。
時どき板チョコの表に
カカオ70%などと書いてある場合には、
その数が多いほうを選んだりするのです。
それはともかく美味しいチョコレートは
カカオの良い匂いがしますから、すぐに分ります。

最近、うれしいことのひとつは
チョコレート専門店がふえて、
しかも男ひとりでも出入りできるようになったことです。
たしかに値段もそれなりに安くないのですが、
一粒から買える。一粒下さい、二粒下さい・・・。

夕方、チョコレート専門店に行って、
自分に贈るための、一粒のチョコレートを買うことは、
とてもおしゃれなことだと思います。
「おい、お前、今日もよく頑張ったなあ」
と自分で自分をほめてやるのです。
そのほめ言葉の具体的なあかしが
一粒のチョコレートなのです。

もちろん時と場合によっては、
一粒のチョコレートを小さな贈物にする手もあるでしょう。


←前回記事へ

2003年5月8日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ