石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第70回
生まれ変わるなら駐在員の妻に

あなたなら、生まれ変わったら何になりたいですか?

先日、家内からひとつ笑い話を聞きました。
台湾における日系企業の駐在員家庭の奥様が、旦那様に、
「あなた、生まれ変わったら何になりたい?」と尋ねたところ
「うーむ・・・、駐在員の妻!」と答えた、ということです。

なるほど、駐在員の奥様方の行動を見ていると、
旦那様を会社へ、子供たちを学校や幼稚園に送り出した後、
北京語教室やお茶、中華料理や粘土細工などの習い事、
遠出(茶摘、果物狩り)・買物(陶器・家具等)や
会食(中華・和食・イタリアン)などなど、
とても「ご多忙」で、
お互いスケジュールを合わせるのが大変と聞きます。
楽しそうですね。

旦那様連中から見ると羨ましい限り、
以前であれば
「亭主が汗水流して働いているときに、不謹慎な!」
と怒られてしまいそうですが、
今の世の中では通用しないでしょうね。
ただ、旦那連中にとって、これらの活動を
単なる「遊び」とは決めつけられない面もあると思います。
我々が台湾に来て働く過程で、現地人とのコミュニケーション等、
ビジネス慣習に親しむまでに相当苦労するのと同様に、
奥様方も生活習慣になじむまでの間
相当ストレスを抱えていると思います。
上記の活動には、台湾ならではの、
台湾を理解するのに役立つモノであったり、
台湾に親しむことができるものも含まれており、
上の問題を緩和できるからです。

それと、このようにアクティブな毎日を過ごされているというのは、
さすが海外在住者であり、
このようなフットワークの良い奥様のサポートがあるからこそ、
海外であっても
旦那様が後顧の憂いなく仕事に打ち込めるというものです。

ただ、私といたしましては、
習い事で得たノウハウを元手に仕事に就いていただき、
我が家の家計を少しでも支えていただけないものかと願う
今日この頃です・・・。


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2005年5月13日(金)

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