今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第146回
売上げと利益が年々増える企業に投資する

「当たり前のことを」とお叱りを受けそうですが、
実際に投資をするときに重要なことですから
あえてお話させていただきたいと思います。

短期の株価変動に賭けるのではなく
その国の経済や企業の成長に期待をして投資をする場合、
やはり企業の売上げや利益が年々上がっていくことが大切です。

よって企業を見る場合には、
過去の売上げが順調に拡大しているかどうかと
今後の見通しを考えてみることは
優先的に行うべきチェック事項です。

年々確実に売上げが上がっていて
競争相手が少なければ利益も増えていきますから
こういう企業を見つけたときは楽しみです。
しかし、景気循環の影響を受ける産業は売上高の増減があります。
こういうときに値引き競争に参加せず、あえて売上高の低下を
耐え忍ぶという企業もありますから判断は簡単ではありません。
できるだけ景気循環の影響を受けない企業に
投資をするという方法も考えられます。

さらに
どこまで売上高が伸びていくのか、
国内で頭打ちになったときには輸出ができるのかなど
考えられることは多くあります。

また、売上高の増加とともに観察しなければならないことは
利益率が高いまま発展していうかどうかです。
競合する他社を蹴落とすために
わざとぎりぎりの低価格で大量の商品を売り、
早く工場を大きな合理的なものにしてしまって
コスト競争に勝てるようにするという戦略もありますが
価格競争のみで太刀打ちするような業界以外は
この戦略が必ず成功するとは限りません。

今までご紹介してきた企業の属する産業は
食品・出版・ホテル・病院などがありますが
国民が豊かになれば発展するか。
景気変動の影響はどうか。
巨大資本・外資にコスト競争を挑まれる可能性はどうか。

そのような視点でもう一度振返っていただくと
今回のテーマが具体的に考えられて参考になるかと思います。
「長期投資家とは投機に失敗した投機家のことである」
と言われることがありますが、どう思われますか。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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