今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第147回
台湾の株式市場

台湾は九州とほぼ同じ大きさの島で
過去には日本軍が占領していた時代もあります。
それでも親日的な人が多くおられ、
2003年1月に台北のKGI中信証券を訪れたとき
証券会社のかたとお話しするときには
近くにおられた日本語の話せるご老人に通訳していただきました。

株式市場は
台湾証券取引所(TSE)と店頭市場(OTC)があります。
TSEは
2003年10月現在では667社が上場され、時価総額は約41兆円です。
OTCは
2002年4月現在の記録では約334社が登録され、
時価総額は約5兆円となっています。

この国の株式市場は個人がメインプレイヤーです。
個人投資家の売買比率は
8割を超えており値動きが激しい市場です。
市場全体での売買回転率は2002年で217.4%ありました。
個人投資家の株式保有率は1998年の58.4%から減少傾向ですが
2002年末でも50.7%を占めています。

外国人投資家の株式保有率は少しずつ増えてはいるものの
2002年末現在では12.06%で高くはありません。
(TSECデータ)
外国人が直接投資をしようとすると、
適格投資家でないと参加できないという実質的な垣根があります。
これは、一定の資産規模、運用資産を有することを
求める条件です。
よって、現時点では日本の証券会社経由で
売買するというのが現実的です。
それでも、垣根は少しずつ低くなっている様子で、
証券取引所の提供する情報も増えています。

国内の人は、民間の外貨購入、保有・運用は自由と
なっていますが外国の投資信託が多少あるくらいで、
お金はもっぱら国内に滞留しているようです。
そのため、株価収益率(PER)で見ると
他国と比べて割高に推移しているようです。

1989年には日本以上に株式取引が「マネーゲーム」化しました。
株式市場の平均株価は1年で35倍にもなったそうですから
半端ではありません。
(爆発するアジア金融パワー:恩田ゆたか氏著より)


参考 台湾証券交易所
   (http://www.tse.com.tw/docs/eng_home.htm)

   マーケット・インフォメーション・システム
   (http://mis.tse.com.tw/)

   マーケット・オブザべーション・ポスト・システム(MOPS)
   (http://emops.tse.com.tw/)



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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